パソコンが壊れた。
仕事がぎりぎりでひっくり返った。
仕事がらみで怒りのメール3連発をくらった。
大金をはたいてようやく手に入れた本が驚くほどつまらない。
むかーし付き合った女と偶然すれ違ったら、「うわ」という感じで無視された。
猫に話しかけたらクシャミをされて、大量の鼻水を浴びた。
職場の胸が大きい子に話しかけられ、つい視線を下げてしまった。


負けるもんか、とヨレヨレしながらもつぶやくのであった。
長野の奥地から、猛烈な渋滞の中をようやく帰ってきた。
高速を途中であきらめ、埼玉県内をさまよう。久々に「このまま一生どこにもたどり着けないのでは…」という不安を味わう。鴻巣市あたりは古い商店街が生き残っていて、なかなか風情があったです。




旅先で友人のえらい美人な娘(6歳)と遊ぶ。

娘「おじちゃん、魔法をかけてあげようか」
おれ「えーどんな?」
娘「死んじゃう魔法」
おれ「ひでーなー」
娘「生き返るけど、もう一度死んじゃうの」
おれ「さらにひでーなー」
娘「次は友達がいなくなる魔法」
おれ「えー」
娘「次はいっしょうけんめい話してもだーれも聞いてくれない魔法」
おれ「…えー」
娘「でねーでねー、みんなに置いていかれちゃう魔法」

やめてくれよう。やめてくれよう 。・゚・(ノД`)・゚・。。

かわいい子ににこにこ顔で言われるとすごく堪える…。

もしもの世界



人生ダ

曇りの日に撮る写真はなんとなく寂しい。




「色川武大・阿佐田哲也エッセイズ1 放浪」読了。やっぱ敗戦後の焼け跡の描写がいいなあ。
以前、建築家・前川国男の展覧会で、旧紀伊国屋の模型が展示してあったんだけど、これがすごくモダンでかっこよかった。汚い焼け跡を通り抜けて、この建物に入ってくる人たちはどんな気分だったのかな、などと妄想することしきり。

続いて「私が見た21の死刑判決」(文春新書) 青沼 陽一郎著を読了。オウム事件や光市母子殺害事件など、死刑判決が下った事件の公判がどのようなものだったかを生々しく伝えている。特にオウム事件に関して著者はきわめて厚い取材をしているので、文章にも迫力があった。死刑判決ってやっぱ裁く側にも裁かれる側にも重いよなあ、としみじみ思う。




映画は五所平之助監督「花籠の歌」とジャック・ドゥミ監督「シェルブールの雨傘」。

「花籠の歌」は1937年に制作された、銀座のとんかつ屋を舞台に描く佐野周二と田中絹代の恋愛喜劇。軽い作りだけど、細部までよく出来ています。とんかつが美味そうなんだ、これが。田中は後年の鬼気迫る演技ではなく、あくまでアイドルとしての肩の力が抜けた演技。かわいくていい。

「シェルブールの雨傘」はずいぶん昔に見ただけで、完全に忘れてた。シェルブールの傘屋さんの娘と、自動車修理工の恋が、運命に弄ばれて破綻する様を描きます。

カトリーヌ・ドヌーブもきれいなんだけど、セットと衣装の色彩感覚のすばらしさに言葉を失う。やっぱりフランスやらイタリアやらの色彩感覚は独特だよね。青なんかも、日本じゃお目にかかれないような独特の青。すげーや。ラストシーンはたまんなく切ないねえ。やー、いい映画だった。

友人の友人が単身赴任になったとかで、うちの近所にアパートを探している。
で、その条件が「駅から10分以内で、家賃は18万以下」なんだそうだ。

すげー。おれもそんな単身赴任がしてみたいぞ!千葉県北西部で家賃18万って、いったい一人で何部屋使うつもりだ?そもそも月のかせぎがいくらあれば単身赴任の家賃に18万もつぎ込めるんだ??

などと突然の雨に濡れながら考え歩いた今日の帰路であった。



「色川武大・阿佐田哲也エッセイズ2 芸能」読了。戦前・戦後の浅草芸人たちの生態は素晴らしく面白かった。人間とは業の深い生き物なのだなあ、 としみじみ思う。しかし、ハリウッド映画の評論やジャズに関する文章は、案外普通に思えた。さかのぼって「色川武大・阿佐田哲也エッセイズ1 放浪」に取 りかかる。




やることなすこと上手くいかない。不満とか不安とか未練とか怒りとかぐるぐる回る。
小津安二郎監督「麦秋」のラストで、家族が離ればなれになってしまった菅井一郎がそれでも言う。

「しかしまァ、あたしたちはいい方だよ…欲を言やア切りがないが…」

そんな達観にはなかなか到達できんものだなあ。

もしもの世界


かなり気に入ってる単行本用ブックカバー。ハンドメイドものをヤフオクで700円で入手したんだけど、つくりもしっかりしてるし、これは価値ある買い物じゃった。

これまでブックカバーって使ったことがなかったんだけど、最近はアマゾン経由で古書を買うことがすごく多い。んで、黄ばんだ本を持ち歩くのは、なあんとなく気が滅入るので、ブックカバーを使うようになった。本も傷まないし、気分でいろいろ取り替えたり、なかなか楽しい。

ただ、ブックカバーはどーも女の人がもっぱら使うらしく、女性向けのデザインばかり。男物は革ばかりなんだよなー。



プールで泳いでる最中に、突然脈絡もなく過去の恥ずかしい記憶がよみがえり、思わず「うひゃあ」と水中で奇声をあげたためにおぼれかけた。こういうのって発作に近いよな。

以前、里帰りしたとき、ノスタルジーにひたろうと思って、夜中に自分が通ってた高校に行ってみたんだけど、嫌な記憶ばかりが猛烈に押し寄せてき て、逃げるようにして帰ってきたことがあった一点の曇りもない、さわやかな青春時代を過ごした人っているんだろーか? いるんだろーな、きっと。




「この夜に真実はある。ただ風や水と同じく形はない」

きょうテレビで聞いたことば。おお、何気に名言。