ヨーコの備忘録

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人生くじけながらも前に進むしかない!!と教えてくれた人、本、映画の備忘録、そして時々毒舌!!

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今月半ば23歳の息子が家出から帰宅直後に母親を刺殺しようとして逮捕された「埼玉・家出息子の母殺人未遂事件」。
コロナ禍では多くの人々がストレスを抱えて、あるいは日頃から問題を抱えていた人々の吐口が家族に向かってしまい刃傷沙汰に発展してしまうことが増えているのかもしれません。最近家族間の殺人が目立つようにも思っておりました。

 

 

そんな事件の一つかな、、、と思ってたら、「何もかも嫌になり母親を殺して刑務所に入ろうと思った」と取り調べで息子が動機を語ったと言う続報を読みませいた。 そんな刑務所入りたいなら、無銭飲食か窃盗(もちろんこれらも犯罪で決して良くはありませんが)でもして通報してもらって、なんて思ったりもしますが、刑務所はまあ、相手が警察だから思いつきで言った言葉かもしれません。

彼が言いたいのはもう何もかも嫌になった、死んでしまいたい手前、どうすることもできなくて、、、と言うことでしょうね。全てが嫌!でも一人では死ねない、となればこの世の自分の世界を壊したい、その彼の唯一の世界=家族を代わりに壊す行為としてお母さんを刺したのでは無いでしょうか? 

 

23歳の息子には「行方不明届」が所轄の警察署に出されていました。以前の「捜索願」ですね。犯罪に巻き込まれている可能性のあるものとイメージがあり23歳が家を出て行って「自活」することはいくらだってあり得るよと思ってしまう人には些か大袈裟にも思えてしまいます。しかしこの場合は家族にとって彼が普段通り「帰って来ること」が前提で自ら出て行って自活していることはあり得ないということで行方無名届が出されていたのでしょう。しかし、彼はれっきとした家出をして2ヶ月間家を空けていました。心配かける形での家出ですから、自立の礎をきちんと家族には見せていなかった。そして、とうとう自活できずに帰って来てこんな事を起こしてしまった。

 

もっと上手な形で自立する、あるいは完全に経済的に自活しなくてもいいから家族と離れてくらす選択はできなかったのかな、と私個人的には考えさせられる事件でございました。

 

ステイホーム、緊急事態宣言下で家族と会えない日々を送る方々がいる一方で家族とがっちり家にいなくてはいけない、そしてそれによって様々な問題点が指摘されてもいますよね。

「家族で仲良く」というのは勿論大切な教えですし、できればそうありたいもの。しかし、家族は絶対に「一緒に」というのはちょっと違うかなと思います。

この時代にそこに気づいた方も多いと思いますよ。勿論一概に離れ離れがいい!と言いたいのではありません。ただ距離をおいたほうが、いい関係が気付けるということもありますよ、といいたいのです。

 

私には体調を崩しやすい幼馴染みの親友がいます。季節の変わり目ですし、日頃LINEでしょっちゅう連絡を取り合ってるのですが、体の調子が心配で電話してみました。こちらが驚いた事に彼女の声がここ数年で一番ハリがあってなんだか澄んでいる気さえしました。よくよく聞いてみると、同居していた弟が出て行って彼は都心で一人暮らしを始めたとの事。彼女の体調が心配な私はそれを聞いて一瞬心配になりました。しかし、彼女は生まれて初めての一人暮らしが最高に幸せだととても生き生きとしていました。自分のことは自分でコントロールした方が、かえって良かったのでしょうね。

 

銀座時代、クラブで働く多くの女の子と知り合いましたが、たいていがこの仕事を始めたきっかけが、「家を出るため」、自立するからと言っていました。勿論お金ですね。ブランド物が欲しくて、綺麗な服が着たくてという人もいたかもしれませんが、私の記憶にありません。程度はありますが、やはり家族と距離をおきたい、自分で一人で住みたいというきっかけでとにかく早くお金を貯めたいという子には何人も会いました。実際、私もその一人です。

その頃、我が家の暴力父は亡くなっていましたが、今までその父親のことで家族が疲弊していたし、とにかく自分のことをしたい! という気持ちが強く、バイトしまくってたら、歩いていた銀座でスカウトされました。念ずれば花開く、ってちょっと違うか。一時はなんで、こんな仕事やっちゃったんだろう、なんも考えずにアホか、なんて思ったこともありました。が、とにかく「人間」を学べたし、なんといっても自活できたし、自立心のある女性たちに囲まれてパワーをもらいました。

まあ、家族が嫌だ!離れたい!と思っていた若い頃の自分が成長のきっかけをくれましたわね。

 

勿論、そう簡単に家を離れられない、いろんな事情があってというのもわかります。

 

特に冒頭の事件のように男性の方が、意外に多いのかもしれませんね。

 

故郷の実家から帰ってこいと母親からしょっちゅう連絡があるという若い男性の話を聞いたことがあります。彼は東京での生活をエンジョイし充実した暮らしぶりでしたから、東京でお仕事あるんだし、ご理解いただけないの? ってあまりにもフツーに返したら、お墓守らないとと真剣に悩んでました。うーん、、、今時と私なんて思っちゃいますが、ご家族にとっては拠り所、生きがいにも通じるものなのでしょう。

 

でも、やっぱり自分らしい暮らし、自由がどこまで確保できるかって一番大切ですよ。

 

両親、兄弟、親戚、、、家族って他の家族の暮らしや色々なことに口を出したくなるものですし、干渉したくもなるのかもしれません。でも、やっぱり距離も大事。

 

ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて異土の乞食となるとても帰るところにあるまじや〜 

 

という有名な室生犀星の詩がありますよね。 東京で貧しく暮らす若い詩人だった犀星が故郷金沢を思って書いたと思われていた詩ですが、これは実は金沢で書いた詩というのが今では定説となってます。つまり帰って来るもんじゃない、みたいな。ふるさとってのは遠くで懐かしんでるのがいいんだよ、という。彼も幼くして養子に出されるなど辛い子供時代を過ごしたことで知られています。

でも故郷の柵を離れ、詩人として大成しました。

 

私も家族と離れていろんなことが客観的にわかってきて、自分を見つめ直す機会ができたことをとても感謝しています。若い頃、銀座である立派な会社を経営するお金持ちの社長さんとお会いする機会がありました。お話もとっても楽しいし、「あーあ、この方のお嬢さんが羨ましい」と思ったりしました。でも、後からその方のお嬢さんが父親に反発した上に自殺したと聞き凄くショックを受けましたよ。 人間って、、、わからない。常に考えさせられ、学ばされました。

 

私自身、この家族だから自分があったんだって最近はやっと思えるようになりました。

色々ボコボコがあったけど、ありがとう! 離れているからそう言えます。。。

そして家族以外に沢山の良い友人に恵まれたことが何よりの宝です。

自由で素晴らしい人生をくださってありがとうございます。

 

 

 

 真顔 ヨーコの超オススメ映画せれくしょん 音譜音譜

  〜バラバラになりながらも美しい「家族愛」編〜

 

今回書いてることとだいぶ違いますが。。。 貧しい大家族、母の愛が素晴らしい。実話を基にしています。30年以上前の公開時、テレビの予告宣伝で「ハンカチを2枚ご用意ください」というキャッチコピーが印象的でした。 ですから、あー、最近心が枯れて泣いてないなー、泣きたい!!時にぜひ!!