「お見送り」
病院での診察を終え、
車の中で主人に電話をかけます。
「綺麗になくなってた。
手術はしなくていいって。」
病院では泣くまいと我慢できたのに
限界で涙がこぼれます。
一瞬間が空いて
そっか。大丈夫?帰り道気をつけてね。
と涙声で返事がきました。
自分も辛いのに本当に優しい人です。
主人の仕事が終わってから
お見送りをする予定で家で待っていると
17時頃、明るいうちに送ってあげたいと
帰ってきてくれました。
胎嚢とお守りが入った箱と
小さめの焚き火台を持って
焚き火が出来る近くの河原に行きます。
川の近くで火を起こし、
私が代表して胎嚢を炎の中に
そっと落とします。
ぽぽちゃんありがとうねーと
声をかけながら。
その後、安産のお守りや手紙、
お菓子も一つだけ一緒に焼きました。
ぽぽちゃんが寂しがっているのか
少しお腹が痛みます。
2人で炎を見つめながら
しばらく何も話しませんでした。
ポソッと主人が
「寂しい。
私のお腹に手を乗せて寝ている時、
3人だと感じていた。」
と話し始めます。
その言葉で涙がブワッと溢れました。
主人の手は温かいので寝る時は
いつも乗せてもらっていました。
パパの手をぽぽちゃんに
覚えてもらうために。
もうお腹の中に赤ちゃんは居ないんだと
改めて実感します。
大きく育ててあげたかった。
苦しかったね。ごめんね。
ママにしてくれてありがとう。
流産はとても辛いし、苦しいです。
周りの人に心配をかけないように
表向きは明るく振る舞っていますが
まだしばらく立ち直れそうにありません。
しかし、ぽぽちゃんは
私と主人を人として
大きく成長させてくれました。
今はまだ辛い思い出を
いつか幸せな思い出として話せるように
このことは決して忘れず
何気ない日々を大切に
過ごしていきたいと思います。
これで私の体験記を終わります。
いいねを下さった方々、
ここまで見て下さった皆様、
ありがとうございました。