「殺人の門」 著者 東野圭吾


殺人の門/東野 圭吾
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あらすじ

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。

悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。

そして数多くの人間が不幸になった。

あいつだけは生かしておいてはならない。

でも、私には殺すことができないのだ。

殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?

人が人を殺すという行為は如何なることか。




感想

大好きな東野圭吾さん、一発目の感想に

殺人の門を選びました。


これ大好きなんです。


叙述トリック、最後の最後にどんでん返し、

仕掛けに騙されるミステリー... もちろん大好きです。

ですが、殺人の門はその真逆。何も起きません。

ただ1人の人生、ドキュメンタリーを読んでいるような。


目に見えないもの をどう表現するか。

いや、目に見えないので、表現のしようがない。

でも、読み終わった後に、じわじわくる。


読んでいてわくわくもしないし、ホラーでもない。

主人公に魅力もない。けど、

主人公だから、と魅力を求めていたら、

この本は本当につまらなく、いらいらすると思います。


衝動的に人を殺す人

人を殺すための計画を立てる人

人を殺すために欠落しているものを考える人


うまく言葉にできないんですけど、
色々な角度から「殺人」について考えられたなあ。


長くて随時重い話だけど、

読んでいて長いなあとは思わなかった気がします。


人の好みが分かれる本です。

この本を好きだという人とは、

感性が合うんだと思います。


「白ゆき姫殺人事件」 著者 湊かなえ

白ゆき姫殺人事件/湊 かなえ
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あらすじ

化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。

ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、

赤星は独自に調査を始める。人人への聞き込みに結果、

浮かび上がってきたのは被害者の同僚。

ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方。

匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。

噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか、

傑作長編ミステリー


感想

井上真央さんの実写映画化ということで読みました。

ちなみに湊かなえさんの本を読むのは初めてです。


最近は就職活動もあり、小説を読むのは久しぶりだったので、

情景描写がなく、資料と照らし合わせながら、という

斬新な小説だったので、おもしろく2時間半程で読めました。


SNSの怖さ というのももちろんですが、

マスコミの悪意のない悪意(いや悪意があるものなのかな?)の

怖さや、マスコミが避難の対象となってしまう現状を

知ることができました。これだけを読んだだけで

マスコミの真実と捉えるのは間違っていると思いますが...


赤星雄治がどのような人物だったのか、

彼の描写が無いに等しいので、気になります。

けどそれが彼の薄いところ、浅はかなところが

表されているのか、とも思います。


映画の予告や、城野美姫役が井上真央さんだと見て、

城野美姫は本当の犯人ではないな..とは思っていたんですが、

狩野里沙子を第一章にもってくることが叙述トリックでした。


それにしても、関連資料がリアルでおもしろい!

これを作るとき楽しかったんだろうな(笑)

あまり推理小説を読んだことがない、好まない人に

勧めたらどんな感想を聞けるんだろう...勧めてみようと思います。


ただ、関連資料が最後にすべてまとめられてるんですが、

関連資料のページを開くと最後の一文が見えてしまう..(文庫だけ?)

最後の一文を大事にする自分にとって、

先に読んでしまったときは最悪でした(笑)

色々な人の感想を見たけれど、やっぱり私も

関連資料は間に挟んだ方が読みやすいと思います。

最後にまとめられているからといって味が出るものでもないし....


井上真央さんが好きなのでもちろん映画は

見に行く予定ですが、これは確実に原作の方が面白いです。

普通のミステリー映画になってしまうのが残念です。


湊かなえさんの女性の捉え方が好きなので、

情景描写も気になります。他の作品も読んでみようと思いました。



 初 投稿 です。


読んだ本(小説、漫画)の感想、

鑑賞した映画の感想を綴ります。


私は小説や漫画を読むのが好きです。

最近では自己啓発本なども読みます。


本を読むことは自分に何かをインプットすること。

自分を豊かにするために本を読みます。


インプットとアウトプットはセットです。

インプットしたら、アウトプットしなければいけません。


でもアウトプットって難しい..

何をしたらいいんだろう...と考えた末、

自分の感想、意見を文にして、に残そうと思いました。


本を読んだら読んだまま、

それが絶対にしたくないことです。


小さなアウトプットですが、私にとっては

アウトプットを踏み出す勇気の一歩です。


自分が受けた刺激を文にする、

私にとって簡単ではないことですが、

楽しみながら、自由気ままに綴ろうと思います。