彼は今日、なぜかゴルフに行っている。
昨日話してる時に聞いたのだけど、前の会社の人たちと
新年会があるんだけどそれがゴルフの後らしくて、
つまりはあんまり経験もないゴルフに行かないと
新年会にも参加できないみたいなことなんだそう。

思いっきりつきあいのゴルフ。がんばれ。

今年に入って彼の気持ちが今はかなりの片想い状態なことがわかった。
でもおとといの夜の新年会でもそうだったけど彼がやたらあの娘に
わかりやすくアピールしちゃってきてるのが…見ててつらい。

私はただ、そんな彼を待つのみ。
そんな時間にもきっと意味はあるはず。
昨日はお休み。
ほんとは仕事納めの日だけど、幕張に冬フェスを観に行く為
お休みの申請をしてた。

でも夜から始まる会社の納会にはどうしても行きたかった。
だからフェス後半のあたりで急いで電車に乗って品川まで向かった。

急いだ理由は、納会で彼が活躍する場面があるからだった。

会場に着いて、テーブルの番号札を受け取ってその場所に行くと
例のあの娘がいた。声をかけたら同じテーブルなことがわかった。

それからはこれも運命的というかなんというか、
彼女と一緒に飲み物を取りにいったり食べ物を取りにいったり。
彼が出る場面も一緒に並んで観てた。

納会が終わるころ、彼の近く(控え室)にいる友だちから電話が。
「このあと打ち上げがあるんですけど、よかったら呼んできてって、
○○さんが言ってるので来ませんか~?」

彼が私を呼んでくれた。
ついでにあの娘も呼んだら?的なことも言ってたらしいけど
友だちは「部署が違うから」って却下してくれたらしい。
ナイス友だち。

控え室にいくと、がんばってちょとハイテンションになってる彼がいた。

そのあとみんなで駅の近くの居酒屋に行った。
あえて隣には座らなかったけど、でも同じ空間でちょとだけ
気にしあってる感じが心地よくて。

帰りの電車を逃した私達は同じ方向へタクシーに一緒に乗った。
もう1人いたから3人でぎゅーぎゅーになったのだけど
至近距離で過ごしたちょっとの時間はほんとしあわせだった。

もしこれが2人だけだったら。
会社にて。仕事中あの娘の部署のところで話をしてたら
彼女の誕生日が12/12なことがわかった。

つまりは私と2日違い。

あれ、あれ、その日の彼の行動は。。。
一生懸命思い出してみる。

確かその辺の時期に彼から聞かれたことがあった。
「オレ宛に荷物が今日届くはずなんだけど。。来てない?」

あれだったのかもしれない。
しかもその夜は同じ時間に2人して帰ってたような気がする。

帰りに渡したのかなぁ。と勝手に推測(笑)

そっか、あの娘と誕生日が3日違いだったら
彼との相性占いもかなりの確率で同じ答えがでてしまう。

あー。これは想定外だった。
たんじょうび。
ゆうべの0時に友だちからお祝いメールが来てから
会社でも何人かの方におめでとうって言ってもらえた。

お昼頃、彼に来てた荷物を今思い出したかのように渡した。
本当はちょっと気にして欲しかったから朝渡すのをお昼まで
のばしちゃったんだ。

彼に荷物を渡して、その足で私はランチに走った。
ランチから戻ると、彼が即私のところにきた。
「はい。たんじょうび。」

金色のラッピングのかわいいけどちょっと派手な袋を受け取る。
なんだろうなんだろう。うれしくて驚いた。
けどやっぱりもしかしたらさっきの荷物が?

数分して彼「さっき受け取ったやつがそれだったの」。
や、やっぱり。ネットで買ったとうことは急にじゃなく
日にちに余裕を持って注文してたってこと。
その気持ちがなんだかすごく胸にしみた。

中身は香水とのこと。
ちょっと気になってた香水を選んでくれたらしく、
どんな匂いかは知らないんだ、と。

その香水はブルガリのomniaクリスタリンだった。
これは、私はミニサイズの携帯用しか持ってなくて、
でもさわやかで好きな匂いのものだった。

これからは、彼が選んだ香りを毎日身にまとっていこう。

なんとなく彼色になっていく自分。
そして戻れなくなっていく想い。
ほぼ今年いっぱいで今住んでいる家の契約が終わる為
ここんとこの彼は慌てて新しい部屋を探し回ってた。

どうやらいい場所にいい感じの部屋が見つかったようで
今日は会社の有休を使ってお休みしつつ契約とか荷物整理とか
してるみたい。

いつもの席がぽっかり空いて
ついでに私もぽっかりモード。

そんな夕方、彼宛てに荷物が届いた。
送り主はネットに店鋪がある香水ショップ。
配達指定日は昨日、12/13。

香水好きな彼がまた何か購入したのか。
じゃなきゃ誰かへのプレゼント?

気になりつつ、いったん預かって明日渡すことに。

うーん。気になる。
まさか、明日の私の誕生日とは関係…あるかな?ないかな(涙)
思えば、私が彼の事をいつから想い始めたのか。。。
はっきり思い出せない。
ただ、始めて会った時の会話の内容は覚えていて、
その時はなにも感じることはなくて(仕事の話だったからかもしれないけど)
席が近くなって笑うツボが同じすぎることに気がついてから急速に惹かれていった。

数カ月前に2人で飲みに行ったときには異常に盛り上がって「すきになりそう!」
って、そんな彼の言葉を、たとえ酔ったうえでの言葉だとしても私の胸の中で
今でも大切にしまいこんでいる。
この時は朝まで飲んで、始発の電車に向かうまで冷え込んだ六本木の道を
手をつないで歩いた。
その手の感触が温かくて優しくて、なんとなくの予感でこの人のことは
きっともっと好きになるとそんな確信が生まれてた。

数週間後もまた2人で飲みに行き、またもや朝まで飲み明かしてしまった。
そのときもまた手をつないで。

こんな日々が続けばいいと思ってたけど当時はまだ彼に約10年
つきあっている彼女がいたから強くは気持ちを出さないでいた。

彼がその彼女と別れたのがこの夏のこと。

「こいつ、彼女と別れたんだって」

彼の同僚が彼の前で笑いながら私にそう言ってきた。

「うわ。言うなよ!!なんだよー(涙)」

この彼の反応を私はどうとっていいかわからなかったけれど、
少なくとも私を縛っていた糸が切れたことだけはわかった。
 先週渋谷のVISで一目惚れしたニットを着て出社。
色は…ピンク。

おととい、昨日と彼が着ていたピンクとほぼ同じ種類のピンク。
そんな私をみてまわりの人はまずこう言った。

「あいつとかぶらなくてよかったね~(笑)」

あはは、って笑いながら、実はかぶらないように計算してるんですよぅ、
なんて調子よく言ってみるも、いちばん気になる彼の反応が気になって仕方ない。

彼はこの日、立ち寄りで急遽午後出社予定になってた。
午後にこの色を見て、私を見てどう思うだろうか。


午後、ふらーんと彼が戻ってきた。
ふと彼の目を見る私。

それより前に彼の視線は私に、この色に向かっていた。
時間が止まること約2秒。
でも特にコメントもないまま彼は席につく。

似合ってるかなぁ、かぶらなくてよかったってそんなことしか考えてないかなぁ
いろいろ気になるも仕事は山積み。
数回会話はしたもののそんなまま窓の外は暗くなり、やがてみんな徐々に
金曜の夜を楽しみにコートを着だした。

20時過ぎ。彼はまだ仕事モード。
また今日もあの子と同じタイミングで消えていくんだろうか。
それともこのこと自体私の想像の世界だけでのことだったんだろうか。


あるタイミングであの子の席をちらっと見た。
もうそこにあの子の姿はなかった。

なんだろう、この安心感。意味も無くありがとうと言いたくなった。
いや、意味はあった。彼を相手にしないでくれてありがとう。
勝手にこんなふうに半ば負けた気分になってる自分もいやだけど
でも今はなにかにすがりたい気持ち、仕方がない。

21時前。彼が帰る支度をしはじめた。

ここで私までわかりやすく慌てて支度をするのもカッコわるい。
でもまだまだ仕事をします風な雰囲気も出したくない。
ちょっとずつ、さりげなくおかたづけを始めてみた。

彼はちょっとだけ席でまったりして、21時に席を立った。
21時の約束に合わせて帰ったのだろうか。
そんな不安で「おつかれさま」の声もでなかった。

すっかり取り残された気分のまま、ヒルズの地下でパンを買って
電車に乗った。もうすぐ家に着くぐらいのところで携帯から
彼のブログをみてみた。当然まだ帰ってはいないのだろうと思いながら。

彼の足跡があった。時間は、数分前。

あの時間で彼がまっすぐ家に帰ったとしたらちょうどいい時間だった。
今日の彼にはなにもなかった。そのことがブログに書いてあった。

そして、誰かを誘って飲みにでもでかければよかった。と
そう書いてあったことに胸が高鳴った。

言えばよかった。いっしょに飲みにいこう、って。
ゆうべは最悪だった。それが本当に起きていたかもわからない
あやふやな記憶での帰宅。

彼の所属する”隣”の部署の飲み会に呼ばれて、なんとなく病み上がりのまま
焼肉のお店についていってしまった。(当然ながら彼はいない)
自然に飲む。流れで食べる。そして酔って笑って、

笑って、、、

帰り道、ひとりになったところで体調が激変した。

家の前までたどりついたところで倒れた。

今日は体調ももどらないまま、結局また会社を休んだ。
飲み会の翌日に休むなんて、カッコわる。

彼は今日どんな服を着てきているのだろうか。
あの子とどんなやりとりをしてるのだろうか。

気になってしかたないのも重なってますます胸が焼ける。

彼のブログが更新された。
今日もピンクのニットだった、と。
昨晩はあの子といたわけではなく飲み会でワインを飲み過ぎ
帰れなくなって結局そのまま出社したんだそう。

はぁ。
胸がすこしだけ軽くなった。

私の妄想が爆走しすぎていて、実は何も起きていないのかもしれない。
今ならそう思える。
今日の彼はピンクのニットを着てる。
最近急にピンクを着始めた彼にいったいなんの変化が起きているのかは
残念ながら私には読むことができない。
ただ、このところ彼が自分を魅力的に魅せたいと目覚めてきていることは確か。

そしてそのピンクを着てきた日の夜になにかしらの約束が待っているのか、
そのことだけがこわくて彼のピンク色に一瞬目をそらす自分がいる。

今夜きっと、同じ時間に視線の先のあの子と席を立つのかもしれない。
そしてイルミネーションに包まれてゆっくり、もしかしたら急速に進んで行く
その関係を彼はピンクのニットに託しているのかもしれない。

あー。いつからこんなに妄想する癖がついてしまったんだろう。だめだめ。
今日、会社を休んだ。
朝ちゃんと起きてたのに。

このところのあの人の視線の先の
焦点が定まってきたのが

苦しいほどわかりやすくて
ちょっと、くじけた。

ひそかな戦い。

でも、今日だけは目を閉じて。