薔薇の季節が終わったころに薔薇ネタを取り上げるあまのじゃく。
古今薔薇を歌った歌はたくさんあり、「バラ色の人生」、「百万本のバラ」、「恋は赤いバラ」、「バラが咲いた」などなど。人生を象徴する花なのでしょうか。そうそうリン・アンダーソン「ローズ・ガーデン」も大ヒットしましたね。これって南沙織「十七才」のモトネタですね(笑)。
さて今日のテーマは、ジルベール・ベコー作曲、ルイ・アマード作詞の「バラはあこがれ」。原題は「L'important c'est la rose」で♪大切なのはバラなのだ、という意味だそうです。邦題がナイスです。シンプルで優しい歌。薔薇にあまり縁のないボクにもお馴染みのシャンソンです。
最初は作った本人、ジルベール・ベコーの動画つきMVです。なかなか洒落た作りの映像ですから、もしかして60年代フランスで開発されたスコピトーン(Jukeboxの映像版)用に作られたものかもしれません。ベコー自身が楽しそうに演じ、歌って(もちろん口パクですが、笑)います。
ポルトガルのファドの女王、アマリア・ロドリゲスも歌っています。彼女の声帯には「哀愁~サウダーデ」発信装置が設置されているような独特の味があります。聴くだけで悲しくなってしまいます。これも持ち味でしょう。
劇的なミルヴァ、イタリアの歌手の「バラはあこがれ」です。60年代から活躍して、日本にも何度も公演に来ていますが、ボクは一度も行ったことがありません。3字の名前なので、ダリダとよく勘違いしましたが、先日ダリダの映画を観て強力なインパクトを受けましたので、今後は決して間違えることはないでしょう(笑)。ダリダはエジプト出身のイタリア系フランス人歌手だそうです。
サルヴァトーレ・アダモ。知人のススメで3年ほど前に買ったアルバム『アダモ、ベコーを歌う』に収録されたいます。このアルバムは全体に肩の力が抜けていて、とてもいい歌唱です。
近年、遺伝子の組み換えで自然界にはありえない「青いバラ」がサントリーによって開発されました。
場合によって加山雄三さんの歌は、♪恋は青いバラ~と歌詞を変え、マイク真木さんは♪バ~ラが咲いた バ~ラが咲いた真っ青なバ~ラが・・ということになるかもしれませんね。
ちょっとどうなんでしょう?イメージがね(笑)。