こんな歌い出しから始まるニューヨークの代表曲です。
Start spreading the news
I am leaving today
I want to be a part of it
New York, New York
意外に新しい歌で、1977年の映画『ニューヨーク・ニューヨーク』で主演のライザ・ミネリが歌ったことで知られています。
作ったのは、その4年前にライザの代表作となった映画『キャバレー』のコンビ、ジョン・キャンダーとフレド・エブ。
でも「ニューヨーク・ニューヨーク」といえば、まずは1979年にカヴァーしたフランク・シナトラの名唱から。
フランク・シナトラ
ライザ・ミネリの母は、ジュディ・ガーランド、父は映画監督ヴィンセント・ミネリという映画、音楽、エンターテインメントの申し子。1946年3月ロスアンジェルス生まれで、
2歳から映画に出演したとか。
映画から20数年後のライヴ映像です。素晴らしい。
ライザ・ミネリ(1991年のライヴ)
曲と歌い手のマッチングがこれほどピッタリするケースも稀ですね。ほれぼれします。
さて、さすがにカヴァー録音は多くありません。ライザの代表的持ち歌で、シナトラの歌唱も世界中で知られている、この2大歌手の後で録音するには相当の勇気が必要でしょうね。
しかし、この3人組はものともせず。
ニューヨークとはほど遠いヨーロッパ出身の3人がニューヨークでのコンサートで「ニューヨーク・ニューヨーク」を正々堂々と歌いあげています。
The 3 Tenors sings New York, New York at New Jersey concert, 1996.
さすが~~の3大テノール、歌い出し順と生まれた都市と生年は以下の通りです。
ホセ・カレーラス バルセロナ生まれ(スペイン)1946年生まれ
プラシド・ドミンゴ マドリッド生まれ(スペイン)1941年生まれ
ルチアーノ・パヴァロッティ モデナ生まれ(イタリア)1935年生まれ、2007年没
かくしてpopfreakが思いつきで始めた大都会歌シリーズは、ロンドン⇒パリ⇒ニューヨークで打ち止めにします。
ウディ・アレンがパリのミッドナイトを綴った後、ニューヨーク・ジゴロの片棒をかつぐ映画に出演した展開の物真似です(汗)。
といいながら、東京はどうだ、東京を表象する代表曲はなんだろう、とボクの頭の中のグーグルならぬ「グルグル検索」がスタートしました。
結論がでるかどうか分かりませんが、1週間後には答えがでているだろうと思います(と、他人事みたいですが)。
【補足というか蛇足というか、笑】
これまた「ニューヨーク・ニューヨークという誰もが知っていそうなナンバーでありながら、録音物の少ないことに驚いています。
曲が1977年にできたという事情を勘案しても、もっと沢山あってもいいはずなのに、と不思議でなりません。
もしかしてボクの探し方が甘いせいかもしれません。
その中で、昨今人気の新歌手のオーディション番組『The X Factor』の昨年版に登場した素人出場者のサム・ベイリーさんの見事な歌唱に驚きました。3大テナーの後でも決して引けを取らないパフォーマンスです。ご興味あるかたに見ていただければと思います。
Sam Baileyさん、The X Factor 2013の出場シーンです。
見事でしょ?でもそこそこお歳かもしれませんね、とは余計なお世話かな。