1937年といえば、昭和12年。華麗なるダンスで世界を魅了したフレッド・アステアが、名コンビを組んだジンジャー・ロジャーズと主演した映画『踊らん哉』(原題:Shall We Dance)で歌唱したのがこの曲。
作ったのはジョージとアイラのガーシュウィン兄弟ですが、歌も演奏も数えきれないほど幾多のカヴァー録音、演奏があります。
まずは、アステア=ロジャーズの映画『踊らん哉』(1937年)のシーンから、アステアのエレガントな歌。(なおここで観ていただくのは、3分半までにしておいてください。後半のカラー動画は最後のネタバレになりますので(笑)。)
次はダイアナ・クラールです。Live in Montreal、Jjune 5th 1996、Russell Malone、Paul Kellerとのライヴです。
次はジェーン・モンハイトとジョン・ピザレリという組み合わせ。いいですね。
あまり紹介したことがありませんが、ブラジル出身のエリアーヌ・エリアスのゆるいライヴ感もステキです。
さて金髪のジュリー・ロンドンのレコードから。ただしリンクのみです。
⇒ジュリー・ロンドンの歌唱です
「誰も奪えぬこの想い」は、こんな人も歌っています。
レイ・チャールズ 1999年フロリダでのコンサートでの歌唱。
また、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンまで。
つぎはベテラン勢。トニー・ベネットとエルヴィス・コステロという異色の組み合わせ。1994年のライヴですが、ダイアナ・クラールと結婚したのが2003年のことなので、9年前ということですね。
個人的なイメージで恐縮ですが、エルヴィス・コステロといえば、なぜか佐野元春を連想してしまうのです。全く根拠はありませんが(笑)。
出た。御大フランク・シナトラ、さすがの歌唱。
さてたくさんの「想い」の数々でしたが、最後はアステア=ロジャーズが、リユナイトした映画"The Barkleys of Broadway"(邦題:ブロードウェイのバークレイ夫妻)1949年の映画のシーンから。
これは、1948年に『イースター・パレード』で復活したアステアが11年振りにジンジャー・ロジャーズと組んだ映画です。
ジンジャー・ロジャーズもしばらく踊っていなかったそうですが、ここで復活。でも二人の共演はこれが最後になったとのことです。
前回記事にした「Isn't It Romantic?」のモーリス・シュヴァリエといい、今回のフレッド・アステアといい、ジェントルな紳士が映画俳優のトップ・スターであった時代にボクはとても興味があります。
なお、前回の記事「Isn't It Romantic?」の最後に古い映画ネタを追加しました。ご興味あるムキは、ぜひご覧いただきたいと思います。