思えばジュール・ヴェルヌは、永い間世界の少年少女にハラハラドキドキの夢を与えてくれました。映画にもなった『海底二万哩』の原作を1870年に著したというから驚きです。

また映画がルミエール兄弟で始められて間もない1902年にフランスでジョルジュ・メリエスが制作した14分の無声映画『月世界旅行』(かつてフジテレビで和田アキ子の『さあ、冒険だ』がポンキッキーズの番組で使用される際に作られた映像はこの改作です)のプロットの一部となったのがヴィルヌの『月世界旅行』ですが、彼はこの著作を1865年に発表しています。

さてボクが少年のころに父に連れてもらった超楽しい映画『80日間世界一周』(1956年)が大好きでした。この原作もジュール・ヴェルヌ。1872年に発表したものです。驚きです。

ご存じの方もご存じでないかたも、このヴィクター・ヤングのスケールの大きな音楽には必ずや耳覚えがあると思います。気分高揚の壮大な音楽、ヤングの本領発揮作です。





このタイトルでYouTubeを探している内に、映画『80日間世界一周』を編集して(気球で世界を回る)名場面ばかりをつないだ好事家がいました。映画のエエトコ取り。『5分間世界一周』です(笑)。




この曲をヴィクター・ヤングが映画の主題歌として発表した後に、ハロルド・アダムソンが歌詞付けました。歌もの最初のヒットはこの人。

ビング・クロスビーです。




ボクは、この歌モノとしてはナット・キング・コールでよく聴きました。大好きでしたが、この歌は子供が真似して歌うには難し過ぎました(汗)。




もう一人、悠揚たるフランク・シナトラのヴァージョンは、ビング・クロスビーを継承している感じがありますね。





さてオリジナル・アレンジ同様、歌モノもゆったり感溢れるテンポでしたが、珍しく軽快なテンポで歌っているのが、バディ・グレコ。

ボクはこの人のアルバムで持っているのは1枚だけですが、タイトルが洒落ていて買いました。『Buddy and Soul』ですって(笑)。





ジュール・ヴェルヌから150年ほど経って、今年のアカデミー賞の話題は『ゼロ・グラヴィティ』。果たしてSFX映画は観る人に夢を与えるものなのでしょうか?

『タイタニック』以来、天地の逆転するSFXものは敬遠している小心なpopfreakです(汗)。