子供のころからこの映画の邦題に惹かれていました(マセガキ笑)。


ご存じオードリー・ヘップバーンとゲイリー・クーパー、それにモーリス・シュヴァリエの豪華キャストによる大ヒット映画です。

未見のかたのために、まずはトレイラーを。




富豪のプレイボーイ(クーパー)が女性を口説くときに、ジプシー楽団にムードを高める演奏をさせる、ってところが笑えます。その時のナンバーが「ファッシネイション/魅惑のワルツ」というわけです。




この曲が作られたのは1904年で、イタリア系のフェルモ・ダンテ・マルケッティが作曲。別名を「ヴァルス・ツィガーヌ」(ジプシーのワルツ)といい、パリのカフェのオーケストラのために作られ、その後フランス語詞がつじてシャンソンとして愛好されていたとか。

英語詞が1954年につけられて、映画の主題歌に起用されてヒットしたということです。

最初に英語詞でヒットさせたのがジェーン・モーガン。1957年、映画のヒットとともに全米にヒットしてミリオン・セラーを記録したとか。ボクも知らない歌い手ですが、オーソドックスな歌唱に聴きおぼえがあります。




わが国のこのかたも日本語で歌っておられます。ホンダFITのCMに使われたとのことですが、ボクは未見です。

美空ひばり(日本語)




次はアンディとロジャーの絶妙のコンビです。リンクのみなのでクリックしてご視聴のうえ、とろけてください(笑)。


アンディ・ウィリアムズとロジャー・ウィリアムズ


⇒アンディの歌唱にリンク


オーラスは、「魅惑のワルツ」といえばこの方。なんだか歌に吸い込まれてしまいそうです。

ナット・キング・コール





エピローグがあります。映画のラストシーンでは、オードリー28歳、クーパー56歳のダブル・スコア年齢差が気になるところですが、そこはクーパーの紳士ぶりに免じてお許しいただこう(笑)。

なんてったって、走り出した列車に抱き上げてしまうのですから男は力(!)であることを今更ながらまざまざと・・・。




多くの映画では別れの舞台となった駅と列車による旅立ち。有名なところでは『旅情』のキャサリーン・ヘップバーンとロッサノ・ブラッツィの中高年恋愛を思い出しますが、『昼下がりの情事』では抱き上げて連れてゆくところが好対照でしょうか。

そのほか思い出すのは、ラストシーンではないものの、『ひまわり』のマストロヤニとローレンの悲しいシーンも忘れられません。


また『男と女』では駅についたアヌーク・エーメを車で追っかけたジャンルイ・トランティニャンが待ち構えているシーン。いくら職業がレーサーとはいえ、途中でスピード違反でつかまったらどうすんの・・、などと野暮なことはいわないことにします。

ではこれで今年の記事納めです。また来年もよろしくお願いします。


popfreak