ボクは映画好きですが、見られる作品はホンの少しに限られています。ですから、「せめて音楽映画は見逃さないようにしよう」と心に決めています。

先日、9月1日から3週間限定で公開されているボブ・マーレィのドキュメンタリー映画に行ってきました。

ボブの生前の活動でも知らないこと満載の、とても面白い(funじゃなくてinterestingかな)映画でした。彼の音楽を超えた幅広い活動と精神に改めて敬意を表したいと思います

ますは映画トレイラーで紹介されている「ワン・ラヴ」。この映画の、というよりボブ・マーレイ自身のテーマ的曲です。



ボブ・マーレイの活動を支えた思想/活動に「ラスタファリ」があります。

かつて奴隷貿易の中継点だったジャマイカ。アフリカ回帰の思想を訴えた思想家マーカス・ガーヴェイ(ジャマイカ出身)の預言によって、エチオピア皇帝に即位したハイレ・セラシェ1世こそがジャーとなる、という訴えがラスタファリ運動の基本でした。

映画にも1966年に皇帝がジャマイカを訪問した際の映像が流れて、市民たちの熱烈歓迎ぶりに驚かされます。

ちなみに皇帝に即位された1930年には、当時のTIME誌の表紙を飾っています。

$♪blowin' in the music ハイレ・セラシェ1世

次は、ボブ・マーレイの死後制作された「ワン・ラヴ」のオフィシャル・ヴィデオです。




彼には7人の女性との間に11人の子供がいる、というのもビックリですが・・・。

その子供のなかの一人、ローアンと結婚した(正式かどうかは分かりませんが)のがローリン・ヒル。ボクは彼女のフージズ時代のCDを買って、なかでも「やさしく歌って」がお気に入りでした。その後ソロとして大活躍したことは説明無用ですよね。

ちなみにボブ・マーレイ追悼コンサートのなかで歌われた「ワン・ラヴ」。

エリカ・バドゥ、クリッシー・ハインド(プリテンダーズ)などに交じって、ローリン・ヒルも歌っています。

彼女はボブの義理の娘ってことですね。ただしボブが亡くなった1981年に彼女は6歳!だったはずなので、当然ボブはローリンの存在を知らぬままでしょうが。




映画を観ているうちに、ジャーはボブ・マーレイ自身のことではないかとすら思えてきます。神々しいばかりです。


さて最後は、2010年のアニメ映画『シュレック フォーエバー』で、長ぐつをはいた猫(役)の吹替え、アントニオ・バンデラスが歌ったヴァージョンです。




なぜかこのサントラ盤には収録されていない模様です。


ボブ・マーレイのドキュメンタリー映画、オススメです。スッチャカ、スッチャカのアフター・ビートの洗礼で映画館をでた時の歩き方まで変わること、ウケオイです(笑)。

余談ですが、このレゲエのビートは河内音頭と共通しているみたいです。それにずいぶん前ですが、宮津から京都への帰途、通りかかった福知山の町はずれの校庭で模様されていた
盆踊りに飛び入り参加したときに踊った「福知山音頭」(ハハハ、ローカルやねぇ)も同じアフター・ビートでした(笑)。