$♪blowin' in the music オスカー像

前回ご紹介したように、「I've Got You Under My Skin」は1936年のアカデミー主題歌賞を逃したのでした。

ところで受賞した作品は?といえば、フレッド・アステア主演映画『SWING TIME』主題歌「今宵のあなた」でした。どちらも名曲ですから、時の運とでもいいましょうか。30年代のアステア人気は大きかったようですから、スウィートな歌唱力が決定打になったということでしょうね。

YpuTubeで見つけたのは、アステアがピアノの前で甘く歌う映画の場面が冒頭に流れ、そのあとはバックにオリヴィア・ニュートン・ジョンの「今宵のあなた」が流れるという凝った作りの映像です。





せっかくの名曲ですから、他の歌い手の「今宵のあなた」を聴いてみましょうか。

二番手は、ナット・キング・コールです。



この曲の作詞は、ドロシー・フィールズ。アステア作品を手掛けている作詞家で、作曲はジェローム・カーン。この人の代表作は、なんといってもミュージカル『ショウボート』でしょう。主題曲ともいうべき「オールマン・リヴァー」はポール・ロブソンの歌唱でいつまでも歌い継がれてきました。このコンビなら、アカデミー受賞に文句はありません。たまたま名曲が同じ年に重なっただけ、ということですね。


では、ボクの本命マイケル・ブーブレで「今宵のあなた」。かれのデビュー・アルバムでこの曲を聴いて以来、ボクのアイドルとなったブーブレ。日本公演はいつになったら・・・(涙)。




さて異色なヴァージョンがありました。ロック・バンドのマルーン5がカヴァーしているのです。なかなか味があっていいですよ。




もちろんジャズ~インスト・ヴァージョンもたくさんあるのですが、ウタ好きpopfreakとしては最後は女性で締めたいものです。


Ella Fitzgerald




パフォーマーそれぞれが、テンポ、リズム、歌い回し、表情などに工夫を凝らしています。同じ曲で何度も楽しいスタンダード・ナンバーたち。いつまでも聴き続けたいと思うのはボクだけではありますまい。これはボクのビタミンみたいなものです。