神は時に、一人の人間にいくつもの才能を与えられることがあります。チャップリンもマイケルもそれらの一人かもしれませんね。
チャーリー・チャップリンが監督・主演した映画『モダン・タイムス』(1936年)のテーマは、高度に文明化した社会への痛烈な批判でした。
そのなかでチャップリン自身が作曲した主題曲は、そのテーマとはウラハラにとても美しい愛のテーマ曲でした。
映画『モダン・タイムス』 - ending scene
これは現代人必見の名作だと思います。まさに人間が歯車になる時代を早くも予見しているわけですから。
後の1954年になって、ジョン・ターナーとジョフリー・パーソンズが歌詞をつけてポピュラー・ソングとしてヒットしました。ナット・キング・コールの名唱でお馴染みですね。
さて、マイケル・ジャクソンもこの「スマイル」が大好きだったのか、自らレコーディングしています。この映像の冒頭でのマイケルの鼻歌は、世間でいう“鼻歌”の域を大きく超えちゃってます(笑)。すごいです、マイケル!
それにこの映像編集も素晴らしい。
SMILE - Michael Jackson
次は、オードリー・ヘプバーンの映像集を「スマイル」でまとめたYouTubeもの。どなたがおつくりになったのか、センスの良さに敬服します。最後にキング・コールの歌が少し流れてきます。
SMILE -Audrey Hepburn
最後は、トニー・ベネットの歌で「スマイル」を。1959年にこの曲をヒットさせていますが、いつまでもたくましくご健在なのはとても嬉しいことです。
SMILE - Tony Bennett
♪心が痛んでも 微笑んで
♪心が破れても 微笑んで
と、微笑みに人生の希望を見出そうとする歌詞もいいですね。
前回ブログでビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンを取り上げたときに、ビーチ・ボーイズのアルバム『SMILE』を思い出し、その連想でチャップリンの「スマイル」が頭に浮かびました。
辛い世の中でも、いつもスマイルしていたいですね。