夜。
翔達は帰って、潤は出掛けたため、和と二人きり。
さっきまで賑やかだった我が家は、しんと静まり返っている。
俺も和もそんなに喋る方ではないが、和から感じる威圧感は耐え難かった。
智「なぁ和?」
二「なんです?」
智「まだ怒ってる?」
和「別に怒ってませんよ、今も昔も。」
言い方にとげがあるな・・
これは早めに許してもらわないと。
和と結婚して、もう何年も経つ。
ケンカもたくさんした。
いっぱい泣かせてしまった。
だけど、和はいつだって俺のとこに戻ってきてくれた。
翔が産まれて、潤が産まれて。
あまり子育てには協力できなかった。
家建ててすぐの頃、俺は単身赴任になってしばらく家開けたし。
うっかり会社の若い子と浮気しそうになって、
和にも色々バレて、軽く修羅場になったこともあった。
翔が結婚したいと雅紀を連れてきた時。
まだ早いとか、
男同士は苦労するぞとか、
俺は、文句しか言えなかったけど。
和はちゃんと翔の話を聞いて、
雅紀ともたくさん話して、
最後には、いつの間にか俺を説得する側に回っていたよな…//
俺は和がいなかったら、
こんなまともな人生を歩めていなかっただろう。
智「和。」
・・
智「和也。」
和「・・聞こえてますけど?」
智「俺さ、ずっとこんな感じだけど」
・・
智「お前のことは、ほんと愛してんだ。
俺のこと選んでくれて、ありがとな。」
和「・・なに急に。怖い怖い怖い」
智「急じゃねーよ、ずっと思ってた。
けど、言わなくても伝わってると思ってた。
俺もお前もこういうの、恥じぃじゃん?」
和「・・///」
智「でも・・
お前が聞きたいって言うなら、俺これからはちゃんと言うから。
だからお前も恥ずかしがんなよ?」
和「・・なにを今さら。///」
口では可愛くないこと言いながらも、ちゃんと耳を真っ赤にしてる和を見て。
俺もまだまだ捨てたもんじゃないな、なんて思った。
完?