前回に書いた様に、家庭内での私に対する妻の仕打ち(私の被害妄想ですが)から仕事に対する
モチベーションを失っていた私に取って、唯一の、最期の砦として残っていたのが、榊原くんへの
恩返しとして、彼の実績を作り、彼を昇進させる、という気持ちでした…。
(因みに説明しますと、前回記載させていただきましたが、我が社は実力主義…と言う名の通り、どんなに若くても、販売実績さえあれば昇進可能な不思議な会社でした…※今は違いますけど)
そんな中、私から榊原を奪おうとする社内の策謀に、私は断固反対の意を唱えましたっ!!
自分自身の為…と言う事もありましたが、私はこの仕事と真剣に向き合う若武者に対して、必ず私自身の手で昇進させると約束し、それを果たす事だけが、彼に対する恩返しだと思っていましたので…
しかし、会社の意向を曲げる事は敵いませんでした…
とうとう……私には自分を支える物が無くなってしまいました…

それからの私は、仕事に対する意欲が、刻一刻と薄れて行く一方で、榊原以外にも私の元には、まだ3人部下がおりましたが、彼等をまた榊原の様に育てるなどと考えもしませんでした…
(今思うと彼等には大変申し訳ない気持ちになりますが…)
そんな中…下半期の移動で私の元に馳せ参じた男がおりました…
その男の名は……蒲田(仮名)言う高卒で上京したての19歳の男子でした…