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月の短歌 

昭和の歌人 橘清芒



1.

秋風や かれ葉舞い散る 道沿いに  

聞こえる蝉の 名残りの声  


2.

チッチッチッ チー 秋の虫音に 耳傾け  

色づき始める 景色の中で


4.

月明かり 静けさ包む 夜の道  

虫の声響き 心落ち着く


5.

運動会 笑顔で仲間 駆け抜けて  

思い出の中に 刻まれる


6.

秋風に 舞い散る葉の むなしさに  

過ぎ去りし日々 胸をしめつける


7.

夕暮れの 薄暗い道を ひとりゆく  

君の声さえ もう聞こえない


8.

秋の雨 窓を叩く音 静けさに  

思い出だけが 残る窓かな


9.

枯れ葉舞う 古い公園で ひと息つき  

最後の笑顔を 思い出してる


10.

ひとしずく 秋の涙と 知ったるか  

心の奥に ひっそり潜む


11.

握りしめ 最後の手紙 おしつぶす

言葉の温もり 消えゆくかな


12.

落ち葉踏む 音はひとりの 耳に響き  

過ぎ去る季節 忘れない