私の中で鎌倉殿の13人は全然終わってなくて 見続けているドラマなのですが 一つだけどうしてもどうしても許せない事があります

それは運慶の扱い方です


本日半蔵門ミュージアムに行って来ました

お目当ては運慶作といわれる大日如来像でした

数年前にサザビーズがどこかでものすごい高額で落札されました

落札したのは有る宗教団体で 購入を機に大日如来像を一般に公開すべく美術館を作ったのでした

館長は運慶研究の第一人者の山本勉先生です


画像は美術館サイトからいただきました


わたしが運慶を好きになったのは 円成寺の大日如来像に出会った時でした

その像は若き運慶が造ったもので どこか寂しげではありますが溌剌とした肌の張りや緊張感があるのですが 真如苑の大日如来は晩年に近い作らしく 円熟した落ち着きのあるものです

日本に凱旋してしばらくは東京国立博物館に展示してされていましたが 半蔵門ミュージアムができてそこを居所となさったと記憶しています


印を結ぶ腕と手と胸元が創り出す空間はまさに宇宙のようです

まろやかな穏やかな永遠の空気が像の周りに満ちています、、、と絶賛したいです 笑


このような仏像を何体も創り上げた運慶が いくらドラマとはいえあんな像を作ってはいけない

義時の内面の苦悩や闇を表すのにあんな表し方はしない、、、今でも 思い出すと怒りが込み上げてしまう私なのでした


この美術館!なんと無料です

大日如来像以外はまだまだ所蔵が少ないですが仏教美術がお好きでしたら 楽しめる美術館です

定期的に流している映像にもとてもお金がかかっていると思いました

これからきっとどんどん 購入して所蔵品を増やしていくと思います