早期再発の難治性白血病
五年寛解率10パーセント

二度目の臍帯血移植直前に その言葉を主治医から聞いた時から おそらくその状況は変わっていないのだ
現時点では移植後の経過が良くて 心配や不安が小さくなっているけれど おそらく何かは変わってはいないのだ

10パーセントに入っているのか 残りの90パーセントに入っているのか

でも とりあえずは良いタイミングで移植という山を越え 次の生着という山に向かっているのだ
そのことが良いことなのだ

寛解に向けての山を越えた時 次の再発におびえながらも もしかしたら劇的な新薬や治療法に出会えるかもしれないのだ


私たちは未来を思い煩うけど それが杞憂なのか 来るべき現実なのか 
先のことなど誰もわかりはしないのだ

時折 東京の空にも星が瞬く時がある
その星を見る時 なんて 私はちっぽけなんだろうと思う
数えきれないほどの多くの命が 死と再生を繰り返していて その中のたった一粒に過ぎない私たちなのだ

今 光っているその光すべてを  愛しく感じる
あの星のように輝き続けますようにと願いながら 毎日を生きていこう