今住んでいる地域には、群生してイタドリが大量に生えている。

 

↑圧倒的力で群生する自宅近くのイタドリ

 

一度イタドリを見分けられるようになると車を運転してもイタドリの多さに驚く。

 

その姿は緑色の1~3cm程度の筒状ので、一見すると普通の野菜には見えない。

しかし、その中に秘められた美味しさは驚くべきものだ。

 

イタドリは、煮たり水に浸したりしないと酸味があるのが特徴だ。

 


1.収穫と選別
若くて柔らかい茎を選ぶ。硬くなった茎は食べにくいので避ける。

2.皮むき
茎の皮をむく。手で簡単にむけるが、難しい場合は包丁を使ってもいい。皮をむくことで食感が良くなり、調理もしやすくなる。

3.切り分け
食べやすい大きさに切る。通常は5~10cmくらいの長さに切ると調理がしやすい。

4.アク抜き
イタドリにはアクがあるので、これを抜くために茹でる。

 

鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させ、そこにイタドリを入れる。

 

2分ほど茹でる。

しかし、煮すぎると食感が無くなってしまうので、程よい加熱がポイントだ。

 

鮮やかな緑から色がくすんだらOK。

 

5.一日置いておく

冷水にさらして冷ます。この作業でアクが抜ける。

 

 

 

調理前の皮を剥がすのは少し手間がかかるが、その労力に見合う美味しさが待っている。

 

イタドリは、適当に沢山生えている野草の中では一番食べ応えがあって美味しいものの一つだと私は確信している。

 

調理した後の見た目は、パスタの一種のようにも見える。特に中華炒めにすると、その風味が一層際立つ。

 

イタドリを味わうなら、旬を逃すとすじ張って食べられなくなるため、春先の太く生えてきたものが狙い目だ。

 

また、日陰のイタドリは細いものが多いので、美味しさを十分に堪能するならば太く生えたものを選ぶことが重要だろう。

 

野生の味覚を楽しむなら、イタドリは外せない一品であることは間違いない。

その風味と食感は、季節を感じさせ、野趣溢れる料理を楽しむことができる。

 

自然の恵みを味わう一端として、ぜひイタドリを試してみてほしい。