~前編~

前回からだいぶ空いてしまって申し訳ありません(-_-;)

ちょっと忙しかったり、気持ちが追い付かなかったりと、いろいろあったもので・・・すいません。

 

では、本編まいります↓

 

 

~本編~

限界の来た私は、妻に別居をつげた。当然のように拒否されたが、自分が限界にきていること、妻の存在がストレスになってしまっていることを告げ、また転職をすることも告げた。私は、土地自体もストレスになりつつあったのだ。

 

私はまた休職し、実家に帰った。その間に妻のご両親にも手伝ってもらい、実家に帰ってもらった。

 

今思えば、ひどいことをしたと思っているが、当時の私にはそれしか選択肢がなかった。

 

その後、実家の近くに住み、転職も無事に終えた。

しばらくは順調だった。しかし、勤務地が遠く、片道3時間の距離があり、出勤時間が早いこともあり、休日はほとんど活動することができなかった。次の病院を探す気力もなかった。

転職した仕事は、終わりの時間も日によって変わり、遅いときは日をまたぐこともあった。仕事の内容自体は楽しかった。初めての業種ながらも、やりがいも感じていた。

しかし、それも限界がきた。

 

転職して5か月が過ぎたころ。

「自分は何をしているんだろう?」と思いだしていた。

幸せって何だろう?自分の将来ってなんだろう?別居しても、なにかと関わってくる妻の存在。

自分には普通の幸せは望めないんではないだろうか。

 

もう、何のために仕事して、何のために生きているのか、分からなくなっていった。

 

そして私は、自らの人生に終止符を打とうと考え始めていた。時間があるときはその手段を検索していた。両親にも悟られないように準備し、手紙も書いた。

職場の荷物も片付けた。気づかれないように、少しずつ。

前の病院で処方された睡眠導入剤も、ほとんど残っていたから、使うことにした。

 

部屋は片付けられなかった。いろいろと処分しようとも思っていたが、その気持ちも持てなかった。

 

そして、7月の初旬。

私は、実行に移した。

睡眠導入剤を大量に飲み、風呂場のタオル掛けに結んだビニールテープで作った輪に首をかけた。

 

でも、首が閉まっていく瞬間。

自分の本能が、恐怖を感じた。そして逃げた。

薄れゆく意識の中、親に連絡をした。

 

助けて

 

そのあとは、正直覚えていない。気が付いた時には病院のベッドの上だった。

 

                        つづく