私は結婚の意味も知らず、ただ好きな人と一緒にいたくて結婚した

結婚式も新婚旅行も引っ越しもただ楽しかった

でも新婚生活が始まって私を待っていたのは、超ハードな毎日だった

早朝に出勤する夫に合わせて起きて朝食を作り、自分もその後片道2時間の仕事場に向かう

夜に帰宅後、すぐに自転車で近くのスーパーに買い物に行き、晩御飯を作り、深夜帰宅の夫を待って一緒に晩御飯を食べる

仕事は毎日ではなかったけれど、長距離通勤と睡眠不足で疲れ果てた私は、結婚して1ヶ月も経たないうちに離婚したいと思うようになっていった

もう20年以上前の結婚して間もない頃

結婚後も大好きな仕事を続けていくつもりだった私は、何気なく夫に聞いた

「もし私があなたより稼いだらどうする?」

「それはちょっと困るなぁ~」と夫は言った

その言葉を聞いた私は、今までの夫からの応援は本心ではなく、私の収入が自分の収入を上回らなければという、条件付きの応援だった事に気づいた

《男の自分より稼がれては困る》

《大黒柱のオレの面子を潰さないで欲しい》

夫はそう言いたかったのかも知れない

真実はわからないが、私は頭を押さえつけられたような気持ちになった

あれからずっと、私はあの時の言葉に縛られて生きてきた気がする

結婚してからの生き苦しさは、古い結婚の価値観を信じて自分を捨てたからだった

自分で自分をがんじがらめにして生きてきた





子供の頃うちにはひな人形が無かった。

女の子が二人居て経済的には余裕があったのに、何故か親は買ってくれなかった。

でもその頃は不満にも思わず、毎年徒歩圏内の母親の実家の七段飾りを見に行っていた。

母親は実家の顔を立てる為に、自分の子供には買わなかったんだと今ならわかる。

その反動なのかも知れないけど、結婚してからは小さなひな人形を買って、ちらし寿司と蛤のお吸い物とさくら餅で自分を祝っていた。

何年かやって気が済んだけど、今年はうちの猫の為にお祝いしようかな!