今日の夜は、私の送別会です。
勤務先の社長がさっさと送別会の段取りをしてくれました。
よほど、早く帰したいのでしょうかね。
場所は私の好きな「庵寺(あじ)」という日本風居酒屋さんです。
私は、酒が飲めないのですが、ここは私の大好きな場所です。
この数年バンコクでもっとも元気な日本料理屋さんの一つです。
豪快な料理がリーズナブルな値段で食べられることもさることながら
オーナーが好きなタイプです。
もと和歌山県警の警察官で、料理人ではないのですが、ビジネスの勘所が
非常に優れています。
タイ人も日本人も牡蠣が好きですが、大きな岩牡蠣を安い価格で出します。
まったく赤字だそうですが、その分他のもので儲けさせてもらいます、と。
刺身も他の料理もすべて豪快に盛ってあります。
一度、うちの社長がタイ人スタッフを給料で引き抜かれたと嘆いたときに、
「ほかの理由ならともかく、給料で引き抜かれたらあきません、ドーンとアップ。」
と、これも豪快です。でも正しいです。教育だ、家族だ、将来だといっても
タイ人スタッフには通じないのです。
このようなビジネスセンスが好きです。
一見は豪放磊落な経営者ですが、突っ込んでいくと、裏打ちされた損益計算を
行っているのがわかります。
支店も増えているのですが、支店のサービスに苦情を言うと、目が怖くなり、
(さすが元警察官)、「明日言うときます」と即応します。
なぜ元警官がタイで居酒屋をやっているのか、経緯は知りませんが、
非常に優秀な経営者でしょう。
今夜はじっくり大将と話がしたいです。