私が最初に癌と診断されたのは2024年9月5日。
寝耳に水ではなく予感はあった。
昨年末に風邪をひいた時に喉に違和感。
「なんだろう?物が飲み込みにくい」
主人は風邪のせいじゃないか?と言った。
私もそうだろうと思った。
それからも違和感は続き、飲み込みにくさは更に強くなってきたので、不安を感じ耳鼻科へ。それが4月だった。
鼻からカメラを入れ声帯辺りまで見てもらった。
「耳鼻科のカメラでは鎖骨より下は見れませんが、声帯まで見た所、いちじるしい乾燥。年齢と共に分泌物が少なくなってきているのかもしれません」
50歳を過ぎ、更年期障害があったので、それのせいなのかもと思いました。
「喉の弁は通常浮いた状態にあるはずですが、乾燥の為、喉にはりついている。そのせいで違和感を感じるのかもしれませんね」
私は酷い花粉症でほぼ1年中、薬を飲んでいました。鼻水だらだらで更に目も痒くなる。その症状は仕事に支障があるので、喉が乾くけどしっかり鼻水を止めてくれる強い薬常用していたので、喉の乾燥は薬の副作用なのかもしれないという見解におさまった。
しかし耳鼻科の先生が
「最後に胃カメラのんだのはいつ?」
20代の頃に2回飲んだのが辛くて辛くて、それ以降は胃カメラ避けてきていたので、20年以上やっていなかった。
「いちど胃カメラやっておいたほうがいいかもね」
そう言われても胃カメラには抵抗がぬぐいきれず、花粉症の薬を一次止めることに。
50歳を過ぎ、更年期障害でホットフラッシュに苦しむようになってから、なにかと体の不調を「更年期障害だから」と紐付けていた。
今年になってから仕事が終わると、とてつもない体の怠さと疲れから、1~2時間仮眠してから夕飯の支度をするようにしていた。仕事量も今までより減らすようにしていた。
若い頃と違い、無理が効かなくなった。
今までないようなミスをするようになった。
何か集中できない違和感を感じるように。
これをすべて「更年期障害」にしていた。
花粉症の薬を止めて3ヶ月たっても喉のつまり感は全くよくならず、逆に酷くなるばかり。
体調も何かおかしい。
さすがに覚悟を決めて胃カメラをのむことに。
それが8月29日
「病理検査に回しますが、これは残念ですが…」
はっきり「癌ですよ」とはまだ言われなかったけど、素人の私でも胃カメラ写真を見て「癌なんだな」とわかった。
食道入り口すぐに1つ、更にその5cm下に1つ。
2つの潰瘍があった。二つ目のそれはかなり大きく、食道が狭くなっており、ここで詰まりを感じていたようです。
「病理検査に回しますが、結果が出たらすぐに大きな病院で見て貰えるように、どの癌センターがいいか決めておいてください。」
そう言われ、一週間後に
「ふたつとも扁平上皮癌でした」
と、診断がおりた。