⭐︎2023年10月に不貞発覚
⭐︎2024年4月に離婚協議開始
⭐︎家族構成
アラフォー夫婦
子供2人(小学生と保育園)
※夫と呼ぶに値しないので、このブログ内では被告人と呼ぶこととするW
(特に裁判はしていません)
被告人側から追加で問い合わせがあった、
私の昔使っていた銀行口座。
この銀行口座は、結婚前の貯金を入れて
いたものだった。
全て使い果たして、残高はほぼ0円だと
思って数年ぶりにマイページにログイン
してみたら、まさか、まさかの100万超の
残高が残っていた
ぬかった...
お金が残っていたとは...
なぜ離婚準備中に残高をチェックして、
少しずつ引き出すなりして残高ゼロにして
おかなかったんだよ、半年前の私...
ぼっちゃん弁護士に状況報告したところ、
これの入出金明細を取り寄せられないか?と
言われていた。
要は、この残高が結婚前の資産であることを
立証できないと、結婚後のものと見なされて
財産分与の対象となってしまうと...
自分が間抜けすぎて嫌になる。
なんとか証明したいところだが、これには
障壁がある。
口座は、旧姓・旧住所から変更しないまま
長期間放置して今日まで来てしまったので
スムーズには手続きできないのだ。
そして、当時金利で選んだこの銀行。
通帳レスかつ実店舗が極端に少なく、
基本はネットと電話。
何か聞きたい時に生身の人間がなかなか
つかまらず、非常に難儀な銀行なのだ。
だからこそ魅力的な手数料が実現する
のだろうが。
とにもかくにも、まずは電話して、ロボット
ではなく生身の人間と会話して個別事情を
説明し、どう手続きすればよいか相談する
ことを目指す。
朝の、問い合わせ開始時間にスタンバイして
電話すると、なんとラッキーなことにすぐに
オペレーターにつながった。
かくかくしかじかで登録情報が古いのだが、
口座開設から今日までの入出金明細をとる
必要があり、どのように手続きしたらよい
か尋ねた。
オペレーターの女性によると、
まずは登録情報の変更手続きをして、
その後明細書を発行という流れになるが、
数年分の期間の分をとるとなると、発行
手数料が相当な金額になるとのこと。
しかしそれがいくらであろうが残高の半分
持って行かれるよりは全然いいので、
そこは全然問題ない旨を伝えた。
するとオペレーターの女性から、相当
高額ですが本当によろしいのですか?何か、
どこか公的な機関に提出する必要があったり
するのでしょうか?と問われた。
私は、使用目的を話したところで何かが
変わるのかよくわからないものの、あまり
ぼかして話していても仕方ないと思い、
離婚に伴う財産分与の件で配偶者の代理人
から口座の入出金明細を求められている
こと、結婚前の資産であることを証明でき
ないと財産分与の対象と見なされてしまう
こと。なので、発行手数料の金額にこだわっ
ていないことを話した。
すると、手続きの詳細について確認次第、
支店の担当者から折り返し電話するとの
ことで、一旦やりとりが終わった。
その1時間後に支店の方から電話がきた。
50代くらいの男性の声。
物腰が柔らかく、そして腰が低く、声だけ
で親切さが伝わってきた。ネット主体の
銀行の印象からして意外であった。
失礼だが、現役を退いた再雇用の方とか
だろうか。
男性
「あ〜、お電話つながってよかった
です〜。まず、◯年から◯年までの、
◯年間分の明細がご入用ということ
ですよね。本来は10年間までしかお出し
できないんですが、ご事情がご事情だけに、
なんとかお出ししたいと思って今本店の方
にかけ合いまして、ご希望の期間分出せる
ように取り付けました!なのでお電話する
のにお時間かかってしまって申し訳なかった
です〜。ただですね、相当費用が高額なのと、
10年をこえる分については、データを取得
するのに数ヶ月かかってしまうんです。
まず費用については1年分で〇〇円なので、
全て取得すると6万円ほどになってしまう
んですね。あと、10年以上前のものについ
ては、ちょっと専門的なお話になって
しまうんですが、肉眼で見えるかどうか
ぐらいの、私さんだけじゃない色んな顧客
の膨大な利用明細の中から、私さんの分を
抽出する作業が必要になるんです。」
私
「色々お取り計らいいただいてありがとう
ございます。では、まずは10年分の明細を
相手方に渡してみて、それでもやはりそれ
以前のものが必要ということであれば改めて
お願いさせて頂く流れにしたいと思い
ます。」
男性
「あの、これは本当に差し出がましいご
質問なのですが、相手方の代理人に直接
明細を渡してしまって、証拠を隠蔽されて
しまったりしませんかね、大丈夫ですか?」
私
「私の代理人を通して、相手方の代理人に
渡すので、その点は大丈夫そうです。」
男性
「そうなんですね、あ〜よかったです〜」
こんなに親切に、個別対応していただける
なんて。この銀行のイメージが覆された。
イレギュラーな局面の時、やはりベストな
対応をするのはAIや機械ではなく、最後は
人なんだと実感した時間だった。
そして、後日、必要な持ち物を持って
支店に行くと、件の電話の男性が出てきて
挨拶をしてくれた。
名刺を見ると、副支店長...
ネット系銀行の副支店長が、メガバンクの
それと同等の地位なのかは不明だが、
都心のなかなかな場所の支店だし、
とにかく偉い人であることに変わりない
だろう。
本当の意味で頭が良くて偉い人は、
おごらず、謙虚で、誠実で、腰が低い。
この人の対応方に感動した。
ちょっと大袈裟だが、私の仕事観における
理想像の1人だなと思った。
という、
入出金明細を取りに行ってみたら、
自分のありたい姿に出会ったという
話だった