メンターとして約10歳下の新人くんの面倒を見ることになりました。
営業として教えることがやまほどありますが、
一番はじめに身につけてほしい能力は「気配り」だと思ってます。
私はパッケージシステムを売る営業です。
IT業界の人でなければ、あまり聞きなれない商品かもしれません。
具体的には、会計システムや販売システムなど、企業が利用する業務システムを取り扱っています。
顧客の業務要件をヒアリングし、業務課題や経営課題に対してシステムを提案・導入することで顧客の業務効率化や業績向上に寄与する効果をあげることが求められます。
そのため、営業としては単純に商品を売るのではなく、顧客の業種・業務に関する知識、簿記の知識、そして自社システムの深い理解が必要です。
入社したての新人がいきなり私と同じようなレベルをこなせるかというと、当然難しく、OJTを通して徐々に経験を積み、レベルアップしていきます。だいたい3年目くらいになってやっと一人で営業ができるくらいです。
一言でいうと、大変な営業です。
メンターの立場としても教えることはやまほどあります。ただ、一つ一つの案件を通して新しい知識を知り、教え、学んでいくということが、地道ではありますが成長するのには一番早い道のりだと思います。
私の担当している新人くんのことではないですが、ここ最近入社してくる子たちは、「気配り」というか「配慮」というか、そういったものが欠けているような気がしてます。
私が入社した10年ほど前は、仕事の中身を覚える以前に、社会人としての振る舞いや配慮について厳しくご指導頂いた記憶があります。
例えば、客先訪問をする際に、上司や先輩社員に対して、訪問先の会社情報や担当者の情報、集合場所・時間の連絡等、事前の共有や訪問当日の段取りを調整する必要があります。
この当たり前を当たり前にできる子が最近はあまりいないような気がします。
営業が1人前として認められるまでは、
成果を上げ、社内・社外の信用を得ていく必要があります。
しかし、いきなりひよっこの営業マンがある程度の仕事量をこなすことはできません。
一人前になるまで(一人前になってからも)、周りの関係者に協力を得ながら仕事を進める必要があります。
「気配り」は新人だけでなく、ビジネスマンとしては大切な基本能力の一つだと思います。
私の持論ですが、社内営業が上手な人って、成果を上げている人が多いと思います。
社内の関係者をうまく頼り、少し乱暴に表現すると「うまく使う」ということができている人は、同様に取引先の関係者ともうまく付き合えていると思います。
色々と思ったことを綴ってしまいましたが、皆さんの周りの新人はいかがでしょうか。
メンターという立場になって改めて社会人としての気配りという大切な点に気づかされました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。