ロミオ:佐藤 健(たける)
もう一昨年前になるNHK大河ドラマ『龍馬伝』で
岡田以蔵(通称:人斬り以蔵)を演じてる彼を観て、気になる俳優の一人になりました。
とは言うものの、その後彼が出てるドラマや映画を余り観ることもなく。
時々CMで楽しげに歌い踊る姿を見るくらいで。
今回久々に彼を堪能☆
しかも最前列で観るナマ健(笑)
演技力、身体能力の高さをまじまじと見せつけられました。
発声の爽やかな後味…イイ話声(*^.^*)
滑舌の素晴らしさ、難しい台詞の表現力、間の取り方…面白いし、かわいい♪胸きゅんだ(///∇//)
ダンスも上手いし、バック転もしてたし、
圧巻は、高さ3メートル強ある塀をあるかないか分からないくらいの
二ヶ所の足場に足を引っ掛けただけで上り乗り越えた事。
セット自体は揺れてるし、しかもお洒落な爪先が尖った革靴を履いてるんですよw川・o・川w
一歩間違えたら、大怪我です(((゜д゜;)))まさに忍者( ̄□ ̄;)!!
演技にも文句ないです。憑依型なのかしら。若いのに凄い役者。
そして一人だと小柄に見えるのに、誰かと並ぶと(背が高い相手に対しても)
一人でいる時より大きく見えるのも不思議でした。
やはり彼はイイo(^-^)o
そういえば時々、城田優クンのロミオがちらつきました。
特に、ティボを殺してしまいロレンス神父の所に逃げ込み怯えているあたり(笑)。
ロミオ役の捉え方が似ているように思えました。
見た目は全然違うけど(笑)
しかし、佐藤健クンはイイなぁ。初舞台とは思えないなぁ。
もう一度観たいくらいですо(ж>▽<)y ☆
ジュリエット:石原 さとみ
実年齢は、健クンより2歳ほどお姉さんかな?
テレビと余り変わらない感じでした。
彼女のジュリエットは、ナチュラルで、少しわがままで可愛らしい。
恋に憧れるお嬢様を好演してました。
ロミオが追放され、パリスと結婚させられそうになり、
神父に助けを求め、毒を飲む…というシーン、
なかなか迫力ある演技でした!
乳母・ばあや:キムラ 緑子(みどりこ)
凄く凄く最高でした(^O^)
まずセリフを発する声も好みでしたし、どこかで観たことあるな~と
思ってたら、先日テレビで観た単発ドラマ『猫弁』に出てた人だった(笑)
ジュリエットとの掛け合いが面白いし、まさにばあや。
ジュリエットの事をロミオに伝えに行き、マーキューシオやベンヴォーリオのちょっかい出されまくる…
女性としては少し面白くない場面も、余裕綽々、おぼっちゃんなんかに負けないわ~てな感じ。
ミュージカルでは未来優希さんが演じていたので肝っ玉母さんな感じでしたが、
キムラさんの乳母は大人の女性、経験者は語る的な感じ(分かりにくいネ。すみません)
でも、きわどいセリフもなんのその、現実的でありながらジュリエットの事を
心配する、憎めない女性でした。
ホント面白くて、出てくるたびに楽しみでした(笑)
ロレンス神父:橋本 さとし
一切歌を歌わない橋本さんを初めて観ました(笑)
それに私が観てきた橋本さんは強引な役柄が多かったのですが、
今回は全く違う。
しかし、とても良かったです!!!
神父はロミオとジュリエットの理解者、二人を助けようとするが詰めが甘く…、
結果最悪な事態を招いてしまう。
最後は言及され、うなだれ絶望する神父。。。
ミュージカルの神父より、哀れで可哀想でした・・・。
ティボルト:賀来 賢人(かく けんと)
顔が小さく背が高い!
熱いというより冷たい感じがある、でもいつもキレてる男。
髪型はミュージカルのティボと同じでしたし、豹柄のシャツ着てました(爆)
ジュリエットに片思いだとか、ジュリエットの母親と恋仲…という演出はなく、
マーキューシオやベンヴォーリオと同じくらいの役の重さでした。
ベンヴォーリオ:尾上 寛之(おのうえ ひろゆき)
今年3月までNHKで放送されいてた朝ドラ『カーネーション』に、
主役 小原糸子の幼馴染 安岡勘助役を演じていた彼。
テレビの印象と見た目が全然違う感じでしたが、繊細な雰囲気は同じ。
ミュージカルは、ロミオやマキュの兄貴分って感じでしたが、
こちらのベンは、年も同じくらいの親友、仲間内では一番マジメなんだろうな。
だけどミュージカルのベンより、確実にニートっぽかった(笑)
マーキューシオ:菅田 将暉(すだ まさき)
口を開けば下ネタかよってなくらい、おバカで下品なマキュ。
でも、なんだか可愛いキャラだったな( ´艸`)
一人、まっきんきんの金髪だし。
ティボと喧嘩して、ロミオが二人を止めようと間に入る、
そこにティボのナイフがロミオの脇の下からマキュの左腹へ・・・
というマキュ絶命のシーン。
なんと、それまで激しいスピードで格闘していた3人が、いきなりスローモーションになる!
とても効果的な演出でした!!
パリス:姜 暢雄(きょう のぶお)
ミュージカルでは、ピンクの衣装で舞台に出てくるたびにハイテンションなパリスでしたが、
こちらのパリスは、お金持ちのボンボンではあるけれど人のイイ普通の男。
最後霊廟の場面で、ロミオと決闘になりロミオに刺され殺されてました。
ここの健ロミオの殺気はすごかったなぁ。
たぶんこちらが正しく本の通りで、ミュージカルではカットされてるシーンなんですよね。
キャピュレット夫妻::長谷川初範/石野真子
ミュージカルでは妻が強くて、夫が少し弱い雰囲気でしたが、逆でした。
長谷川パパは、マフィア?のボスっぽい感じで、いつも怒鳴ってるような怖いパパ。
石野ママは、「貞淑な人妻」と誰かのセリフにありましたし、娘思いの優しいお母さんでした。
ジュリエットが毒を飲んで仮死状態になってるのを、本当に死んだと勘違いする夫婦と乳母のシーンで、
石野真子さんがさとみジュリを抱きかかえる姿が凄く印象に残りました。
ラストの霊廟でのシーンでは、夫婦の間に少し亀裂が入ったように思えました。
モンタギュー夫妻:コング桑田/楠見薫
こちらのお二人は、ミュージカルと同じ雰囲気かな。
ま、見た目は、極道の親分と姉御みたいでしたが(笑)
信頼しあい、ロミオを心から愛してる夫婦でした☆
エイブラハム:玉置 玲央(たまおき れお)
原作には詳しく描かれていない役を今回深めたそうです。
ロミオ、マーキューシオ、ベンヴォーリオの友達。悪友。悪仲間です。
喧嘩っ早くベンに止められ、マキュとは下ネタでじゃれあう。
ヴェローナ大公:原康義
この役の衣装だけが、ちょっと・・・・。
制帽に制服は、喧嘩を止めに入った警察官と同じ衣装で、
大公は、それ+マントという出で立ちでした。
大公って、警察の一人なんでしょうか?警察の隊長?
ヴェローナ大公ってなくらいだから、いわゆる市長さんとか?
で、衣装もだけど、この役だけはミュージカルの大公を演じてた俳優さんの方が良かったかなぁ。
後の配役は甲乙つけがたいのだが。
しかし、最後霊廟の所でのセリフで一瞬泣かされそうになりました。
なんて言ったんだっけ?忘れちゃったけど。
ピーター:玉置 孝匡(たまき たかまさ)
ミュージカルには出てこなかった役。
キャピュレット家の召使いなんですが、この人もとても面白かった。
乳母さんと同じで、出てくるたびに楽しみました♪
シンガー:多和田えみ
ロミオとジュリエットの恋を見守る天使なのかな。
セリフは一切なしで、時々歌を歌いながら舞台に現れます。
ミュージカル風の歌ではなく、POPSです。
宝塚歌劇で上演された時、愛のダンサー、死のダンサーの二人がいましたが、
その愛のダンサーと同じような役割だったと思います。
カーテンコールは、3、4回あったと思います。
2回目からは客席立ち上がりスタンディングオベーション!!!!
石野真子さんが一番最初に喜びを表してました(^∇^)
その後は、佐藤健クンも石原さとみちゃんも皆もとても嬉しそうにしてましたo(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪
以上、『キャスト』についてでございました。
長々とお読みくださった皆様、有難うございましたm(_ _)m