2014年製 14インチタッチ対応ノートパソコン iiyama 14P1100-C-VGです。

すでにSSD換装は多くの事例が公開されてますが、このモデルの事例がなく、かつ自分がパネルを開けるのに苦労したため、他の方の参考になればと思います。

Windows8.1、Celeron 2957U(1.4GHz)、メモリ4GB、HDD 500GB、DVDスーパーマルチドライブ、そして14インチタッチパネル採用で、5万円程度と大変コスパの良いPCでした。

当初はサクサク動いていましたが、繰り返すWindows Updateとウイルス対策ソフトなどの影響で年々重く感じるようになりました。

特にディスクのボトルネックが顕著で、Windows起動後だいたい20分程度は常に100%の状態となってます。PCを買い替えるほどの使用頻度でもないし、でもフラストレーション溜まると思っていたところ、知人がSSD換装したと聞きつけ、その手があった!

SSDもお手頃になってるし、こりゃあやるしかないと着手しました。

 

1.準備

用意したのはHDDと同サイズ・容量のSSD。クローンを作成するためのHDD/SSDケースとケーブル。ついでにメモリもスロットが空いてるようなので4GB用意しました。

ちなみに購入したのは下記の製品です。

 ・Crucial SSD 500GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm CT500MX500SSD1

 ・ELUTENG 2.5インチ HDD/SSD ケース USB3.0高速 SATA USB 変換

 ・シリコンパワー ノートPC用メモリ 1.35V (低電圧) DDR3L 1600 PC3L-12800 4GB×1枚

 

2.HDD→SSDクローン作製

CrucialのSSDではAcronis True Imageというソフトをダウンロードして使うように案内されているので、指定されたサイトからインストールします。

このソフトは1つ以上のSSDをつないでないと動作しないので、SSDをケースに入れてUSBで接続してから起動します。

後は画面に従ってクローンを作成するだけで、予めSSDをフォーマットする必要もありません。

また、フォーマット形式もHDDと同じ形式で行われるようです。

ちなみに、このHDD(TOSHIBA MQ01ABF050)はGPT形式であったため、SSDもGPTでフォーマットされました。

クローンにかかった時間は70分程。知人は1TBで3時間程度と言っていたので、容量が大きくなると時間がより長くなるようです。

 

3.裏面パネル剥がし

今回の本題ですが、そんなに難しくもないけど、分からないと不安で時間も掛かる作業です。

まず裏返して見えるネジをすべて外します。

先が細めの+ドライバがあればOK。

KBと書かれている箇所もありますが全てです。

次に手前側から合わせ目に爪をひっかけるなどして外します。

さほど固くもなくパキパキと外れますが、力任せに一気に上下に開くのは厳禁です。

隙間に指の先を滑らせ、DVDドライブ側を半分程度剥がしたら、反対側は1/3程度剥がします。

一気に剥がせないのは、このAV端子とUSB2.0端子が上下に外せないためです。

ここはAV端子をドライバーなどで押しながら、パネルを横に動かすイメージで外します。

ここを通過するとディスプレイ付け根までは簡単に剥がせますが、この付け根部分の外し方が分からなかった。

薄い部分なので気を使いながら上下に動かしたりしましたが、ここも上下ではなく前後に動かすのが正解。

親指でディスプレイを押しながら、下面パネルを手前にずらすようにするとパキッと外れました。

パネルを外すとこんな感じ。DVDもHDDもネジ止めされていないのでむやみに動かしてはいけません。

また、ショートなどを防ぐためバッテリーを外して作業したいところですが、外し方が分からないので余計なところは触らず、さっさと作業します。

 

4.SSD換装

こちらがHDD。向かって右側を少し持ち上げ右方向へスライドさせて取り出します。

HDDとクローン済みのSSD。

上の写真と比較して分かるように、HDDにネジ2本で取り付けられていた透明カバーと隙間調整のクッションをSSDに取り付けてます。

取り外しと逆の手順で差し込みます。

HDDと同サイズですがSSDの重量の軽さにびっくり。

最近のモバイルノートの軽さがうなづけます。

 

5.メモリ増設 4GB→8GB

こちらが既存メモリと空きスロット。

メモリにはDDR3と書かれてありますが、1.35Vの表記もあるので間違いなくDDR3L(低電圧)メモリです。購入する際には確認してください。

購入したメモリにはDDR3Lが表記されてました。

換装と増設完了。

手順を遡りながらパネルを取り付けて終了です。

 

6.比較

換装前

換装後

ランダムアクセスの伸びが大きいですね。

HDDの構造からしてランダムアクセスが不利なのは理解できます。

そういった意味でもSSD換装は効果がありますね。

 

7.まとめ

電源を入れてからWindowsデスクトップ画面が表示される時間は、換装前が1分程度。換装後は10秒程早くなったくらいで、ここではあまり効果は感じられませんでした。

しかしながら、起動後にディスク100%が続くことはほぼ皆無。立ち上げ後にすぐにアプリを起動できるようになり、各アプリの起動時間も数倍早くなりました。

また、HDD特有の作動音が無くなったこともイライラ解消に繋がります。

WEBやアプリ操作もメモリ増設が手伝ってサクサク動くように。

一方でCPU負荷のかかる部分は如何ともしがたいので、最新PCのようにはいきません。

 

今回かかった費用は9千円程度と、費用対効果でも十分納得いくもの。

交換したHDDも外付けディスクとして再利用できるし、早く気づいてやっときゃ良かった~。