クリーニング、きちんと出してあるM君のスーツはオシャレで、


明日の挨拶で母も珍しく気合い入り、

「M君の得意なアラビアータを作って張り合うよ!


あとはじゃがいもと、人参のポタージュ」


LINEを読み少し安心した。

母の料理を久しぶり食べる。


そしてソロキャンプじゃないから、

M君と一緒にキャンプの準備をした。


「明日のためにのどぐろの魚を用意しました。」



のどぐろ?


魚嫌いだからよく分からないけど私の母のためにありがとうぐすん






2人で用意すると速い。


思わず

「優しいね」


て言ったら、

「何も特別なことしてません。当たり前です。」



安心する、とても。



一緒にキャンプしてても、私たちはお互い違うことしてる。でも、手伝って欲しい時はすぐそばに居る。



「Yさんは僕より、タープ張ったりするの速いです。僕が料理作るから、西日が当たらないよう張ってください。僕はその間にツマミ作ります。」



デュオキャンプがしたくてなんとか自力で覚えた張り方でまあまあ張れるようになってきた。


サウナキャンプだけど、サウナは、既に満杯だったおーっ!


「小川の近くに張れるといいね」



気づいたらM君はソファで寝てた。

14勤もあり、疲れ出たんだろうね、私も結構フラフラだった。連続弁当作りからの仕事年度末越えは初めて。


手を握ったら、無意識に握り返した。



何かを思い出し、涙が出た。

暖かい手。


浜風強い。明日は止むかな。


なんか

ありがとう。


また頑張れるよ、


私を好きになってくれてありがとう。

ずっと諦めないで、心に秘めながらいつもそばに居たM君と、こうなってるのが不思議なようで、


必然な気もした。


まず、こんなことなんてない。

少し運命を感じた。



キャンプが繋いでた。それと満月。


月が満ちる度に彼と接点が強くなって行った。


眠ってるM君に、

「今度那須のキャンプ場にも行きたいし、

色んなとこ行きたい。

2人で。」



そう言ったら私に腕を回した。


「たくさん行こう、今まで苦労した分。

幸せにする。」


夜はドMになるくせに、芯が強くて、やっぱり安心した。


きっと私は幸せだけど、苦労もするだろう、けれども、この人のためなら、どんな苦労にも耐えられる、

その苦労は必ず自分の為にもなる、正しい道だと、確信した。




お互いずっと寂しい思いをしてきた。

それを2人で埋めていく。



やはり結婚しよう。今年中にでも。

この人の家族の役に立ちたい、


愛してる。



周りなんて関係ない







最後までお付き合い下さり大変ありがとうございます。