ご飯普通に食べて









3月の満月を2人で見る。

乙女座の満月




そしたら

「後ろ絶対見ないで」




リングの箱持ってきた。




プラチナのリング……


私固まってしまって、

あまりにも嬉しくて顔を見れなかった。





 


今までのこと話して途中から聞こえなくなって涙だけ止まらなくなった。



「初めて会った時から好きで、いつも隣にいました。本心を決して見せず。



Yさんは覚えてないかもしれない


あなたがいたから、俺の人生は変わり、

絶対に幸せにしたい思いと


どんなことにでも屈さない力を得ました。





結婚してください。幸せにします。

ずっと傍に居てください。


出会ってくれて、生まれてきてくれて


ありがとうございます」


こんな事、

言われたことないよね…。


私途中から聞こえなくなって、


プロポーズてこんなに嬉しいんだって、

涙止まらなかった。



リングをはめたら、今までよりちょっとキツい8号で、

「これは1回はめたら取れないね」

って笑った。



「店員さんにワンサイズキツめに作った方がいいと言われたので、でも外さないでください。」


なんて答えていいか分からなくて

「プラチナのリングをはめるのは初めてです、

いや、そんな事じゃなくて、


ありがとう。ほんとにありがとう」


馬鹿みたいな返事しか出来なくてどうしていいかわからなくなったら、



Mくんが抱きしめてキスをした。



待ってたずっと

プロポーズじゃなくてこの暖かい心、

心から幸せだって気持ち。


やっと会えた、

そんな気がした。


乙女座の満月。




それはすぐ側に見えた。




そして彼はいつも隣に確かに居た。



起きると育ってきた花、

2人で植えた花


いつしかビオラが紫から白に変わっていた。


これが本当の私だって、

実感した。



最後まで御付き合い下さり大変ありがとうございます。