私はあの人に、
愛されてなかったんだと思う。
どんなに寄り添おうとしても、
どんなに自分を変えてもダメだった。
携帯に残るムービーも、今見返してもなんとも思わない。消去しようとも思わない。
ただ、旅行や、外食をしてるだけの生活で、
でもそれは私が選んできた事だったから、
誰のせいでもない。
彼の自由を奪い、足枷となった。
だからきっと今ものすごくあの人は幸せなんだと思う。
あの人も自分の人生を自分で選択した。
協議離婚で、サインをした限り、お互い合意の上であり、
私はその後、全くもう関係なくなると思ってた。
他人。
自分がした事は必ず自分に返ってくる。
それでも私は最後に、
「あなたはきっと自由に生きるから、そのうち誰も居なくなる、そしたら私を頼ってください。何かしら助けるから」
そう伝えた。
けれども、
その気持ちも失せた。
決してもう会うことは無い。
私の携帯にたくさんの写真が残って居るけど、
消すまでもなく、
見てもなんの感情も湧かない。
「愛されてなかった嫁」
ただ勝ち負けだけ争うことしか出来なかった。
彼が
「僕がもし、結婚したらきっと、男ばかりいる集まりには絶対に連れていかないです。普通そうだと思います。実際、僕はそれで好きになりましたから。
彼が離婚したと公言した時、確かにすぐ動きました。
Yさんが地元に戻ったり、いなくなってしまうと思って、
コンビニで見かけたとき、本当に運命を感じました。
会社に伺った時は本当に今までの全ての勇気を出しました。
」
その罰を彼は甘んじて今受けている。
暫くはこの街に確かに居ようと思ったけど、
ゆくゆくは母の元へ帰ろうと考えてた。
何故か本当にこの街が好きになった。
人生は分からない。
けれどもやはり自分自身で選んでここまで来たことには違いない。
今日はキャンプ。
2人で星を見る。
私は薄情だと思う。
酷い女だと思う。
けどそれなりに努力した。
そして、周りにどう思われようが、その周りが何かしてくれる訳でもないので、
私も自由を選んだ。
確かに幸せだ。
最後までお付き合い下さり大変ありがとうございます(_ _)