仕事でめちゃくちゃ忙しかった。
仕事してる途中何か話しかけてくるような、
自分を見てるような感覚に何度もなる。
「またそうやって壊してしまうんだ、せっかく夢を叶えたのに」
アスペルガーのYか?
「またそうやって、逃げて誰かに寄生して傷つけるつもり?」
ハッキリ聞こえて頭の中でなにか見えた。
メイの方が強くなってる?
答えてみた。
けいごくんは変わってしまった。もう出会った頃の彼じゃない。
「変わったんじゃない、それが本当で、昔の彼は自分で作り上げた。そしてチャペルウェディングを遂行した。上手くいかなくて当然」
そう、わかってる。これからが始まりかもしれないけれども、傷つきすぎて、もう何もかも遅い。
愛されたい。
「愛されたいなんて、今まで人を傷つけてそれにそんな歳で何時まで夢見てるの?」
運転中、クラクラして路肩に車を停めた。眠気が凄かった。
多分アスペのYが話しているのだと思った。
そこからコンタクト取ろうと思っても私には取れなかった。
母に電話した。
「あなたの事だから、まだ若い彼を自由にしてあげて、年上のあなたは身を引いたんでしょう?
やはり年の差は無理があるのかもしれないね。」
誰を見て母は話してる?
完全に私の自己保身と、新しい生活で全てなかったことにしてしまおうとしてる私に何を言ってるのかと思った。
そしてまた我に返った。
彼と話し合いをしていない。
何故こうなったか。何故私を大切にできないのか?
大金を渡す程本当に別れたいのか?
何故私は出てきてしまったか?
愛してるかどうかなんて分からない。
その日私は急いで家に帰った。
最後まで御付き合い下さり大変ありがとうございます。