私が小学の低学年頃、
庭にダンボールを繋ぎ合わせてテントを作った。
テントというか、
当時のイメージでは小さな家。
何時間も幼い頃父親の教育の後、
布団では眠れなくなり、
星を見ながら、自分だけの場所で寝たいと思った。
カエルの声が記憶に残る初夏の頃。
直ぐに崩れてしまいそうなテントだったけれどワンポールテントのようにして、
周りにタオルケットをかぶせた。
年子の弟が面白がって、枕とか役に立ちそうなもの、揃えて星を見ながら寝た。
母は最初笑ってみていたけど、
邪魔になるから、
行儀悪いから、きちんと寝なさいって
学校から帰ったら、私のダンボールテントなくなってた…。
小さな頃からそういうのが好きで、
秘密基地作ったり
おそらくパーソナルスペース。自分だけの物が欲しかったのだと思う。
昨日星を見ながら何となく思い出して、
大人になればなんでも出来る
そう思っていた私が、
たくさんの人格と共に、そして今はYとメイが併さったわたしになって、
解離することが少なくなってきたように思う。
私と彼が共通する不器用さ。
それは幼い頃勉強ばかりしていて、そういう遊びが出来なかったのも関係するのかもしれない。
幸い彼は海外文化に触れることが出来てご両親に感謝している。
私もようやく、見えなかった親の優しさが少しだけ感じられるようになり、
母の日は何にしようか、
そして、案外母は、キャンプの写真を見たがる。
母もきっと笑っている私を見たいんだと思うんだって、
最近になりやっと分かった。
最後までお付き合い頂き大変ありがとうございます。