私は3つぐらい面接を決めて、

仕事から帰ってきたけいごくんに伝えた。



あれもダメ、これもダメ、ダメダメ🙅‍♀️


「全部ダメじゃん。じゃあ何がいいの?」



けいごくんが私苦手なものばかり提案してきて、


「私が得意なのは分かるじゃん。今までの仕事でさ。」



けいごくん

「パートにそこまで専門性いらん。ほんとに、お前なんも出来ないな、パートだとな。




体で稼げば?



えっ!!

ほんき?



「コンビニとかは、ここ、国道近いし。」


けいごくん

「ここはダメダメ風気悪い。」



なんそれダメ出しばかりじゃん。風気悪いとかって言って体で稼げなんてなんなの?



1つ私がやりたい仕事があって、そこを除き、けいごくんがダメと言ったところは、全部面接を断った。何故か逆らえなかった。




けいごくん

「何故、カッコつける仕事ばかり選ぶ?

だから足元見られてこき使われんだよ。お前がいつも言ってるブランド持って中身ないバカと一緒。豚もおだてりゃ木に登る。


お義母さんのこといつも文句言ってるけど、結局そうやって親が喜びそうな仕事を選ぶ。


被害者意識強くて、そんなんどこいったって一緒だよ。



もう分かったろ?パートなんて、簡単に切り捨てられんだよ!



お前の会社もう求人だしてるよ、何事も無かったようにな。


こっちが利用してやるくらいの気持ちで行かんと、パートなんて務まらん!


いい加減変われ!変なプライド捨てろよ。」



前だったら切れてた。

けど、


何も言い返せなかった。



いつもいい会社選んで、体壊してね。

たしかに、


パートの待遇は、労いの言葉もなかった。




けいごくん

「誰でも出来る、簡単なお仕事です。

がお前にはできないんだよ?しかもな。」



体売るしかないだろーよ。



けいごくんは飲み会の準備していて、いつもになくキメていた。



ポージングやら何やら凄いオシャレしてた。

忘年会。仲間だけで。



とにかくなんだろう。

私は何も言えなくて、



けいごくん

「オレ、明日はパチスロ行ってくるからな。ちょい、駅まで送ってって。飲み会」



結婚指輪はめてるけど、

なんだろう、なんとも言えない距離感を感じて、



私、駅で

「行ってらっしゃい。楽しんできてね…」




寂しいとか、ヒドイとか前だったら思った。



けど私はこんなこと言われたの初めてで、

確かに、

そうだ。



無意識に親が喜びそうな仕事選んできた。

けいごくんと結婚してなかったら、




私は路頭に迷っていたかもしれない。

しかもあんな子供じみた辞め方して。



車から降りる時、

けいごくんが言った。


けいごくん

「Yは被害者意識も強いし、今までどうにかなってきた。なんだかんだ言って甘いんだよ。

それもいつも親のせい。



だからダメだったんだよ。周りを振り回してな。


おれはお前にはコントロールされない。



ほらこれっ」



LINEから仕事の情報を送ってきた。


私はコントロールしてるつもりはなかったけど、

確かに親の価値観がやはりまとわりついてた。



LINEを見たら…



近くて、大して面白くないけど、ひたすら入力する仕事で…。

選んだことない仕事…。。。


でも何故か



いちばんしっくり来て、それは職安に行かないと受けれない仕事で、


急募、そして誰一人応募してなかったことまで調べてくれてた。けいごくん…。。。




どうしたんだろう私。

また前と変わったのかな?



というか、戻ってる。


コントロール…   


泣き虫で、弱くて、なんの才能もなく、本を手にする前の、


あの書斎に入る前の私…。。。



けいごくん…。

唯一、私の無意識な何かを一瞬で取り払った。



メイ?


出てくる隙がないでしょう?今の。

自分の1番の弱さを知った時、



初めて知った日。



メイと話した気がした。


初めて、メイの存在を感じた。


















最後まで御付き合い頂き大変ありがとうございます。