昼は暖かいけど、

夜のテント泊は寒い。


だけどけいごくんが後ろから抱きしめてくれるから暖かい。



目が覚めて外を見た


日の出とけいごくんと、海が見えた。


なんかこっちきて、なんかやってる笑



私も起きて朝ごはんを作った。



けいごくんが

うまい!!

って食べてくれた。


「、爆笑 煉獄さんみたいだ!

大げさだよ

と思って食べ終わってまだ寒かったから

また寝袋に入ってた。




手を握って、たまに目が合うから逸らしていた。


おっきくて暖かい手

私はこの人に必要とされている

私はこの人だけは手離したくない。

私はこの人が好きだ



そう思ったのじゃなく、感じた。

何故か信用出来る言葉。目。


わたし自身自分というものを知らなかったかもしれない。


生きていることを今実感していることに感謝した。


「わたし自身、自分というものをよく分からないよ」


けいごくん

「大丈夫。俺が知ってる。」



「どんな人?」


けいごくん

「俺よりずっと年上なのに、未だに生きづらい人。幼い人。愛されたことない人。



Yってモテたかもしれんけど、男にほんとうに愛されたことないって俺なんとなく分かる。」



……。


かもしれないね。



「今は、よく分からないけど、安心して、

けいごくんの手があったかい。」



けいごくん

「俺も今まで人を愛したことあるのか?あれは愛だったのかとか聞かれてもよくわからね。


だけど、結婚した。それは、Yが初めてで、別れない。絶対に。ケンカしてもな。」




…好きな人とずっと一緒に入れるってなんて幸せなことなんだろう。


年下なのにこんな思いをさせてしまって…。

なんだかけいごくんを不憫に思う。


けいごくんが

「オレってむごいべ 笑」

って笑って抱きしめた…。



テントの中が、だんだん明るくなってきて暖かくなった。



涙もなんだかあったかかった。





最後までお付き合い頂き大変ありがとうございます。