治療をしていく上で、もうあと3日で診察だから


車でキャンプ場へ向かってる途中

メイのこと、話した。



けいごくん

「Yは、喧嘩するとさ、俺に手をだすじゃん。

おれはさ、自分を刺すタイプ。


自殺するタイプと、他人を攻撃するタイプがいるって知ってるか?」



何も言わず聞いてた。


「人は鬱になると、自殺する気にもならんらしい。治りがけに不意にやってまうらしい。Yは、Yの闇は、弱い他人へ向いた。


要は昔あった似たような事件。犯人は中学生だったってやつ。Yの家庭環境と似てたんじゃないか?

性欲だったり、遊びたい願望を押さえつけられて、歪んでるのは性欲だ、Yは。Yのおかーさんは、性に厳しすぎたんだよ。前言ってた性教育は、矛盾だらけだった。


男だったら人間をやってたかもしれない」



人は誰しも性や、グロいもの、興味あるんだよ。

ネットでいくらでも見れるし、


やっばり見てしまう。

人間は拷問や残酷な刑を考えるのが特化してる。



多少の興味は誰だってあるし、それを拗らせたんだな。Yの家は。



俺は海外で、羊の首切るとこも見たし、その羊

、料理に出て食ったけど、


うわぁって思ったが美味くて、そっちの方が覚えてる。


そこに深い意味を持つ必要は無いんだよ。


Yの好きなハンニバル、セブン、羊たちの沈黙、

レクター博士、


今は見なくなったけど、そういう時期って誰しもある。



あまり罪悪感を持つな。それでその時に生きる希望を与えてくれたのなら、

Yが生きてて、良かったよ。



涙が流れた。

よく分からないけど。


抑えてたもの、開放された気がして……


そんな小さい体で、子供の時からよく耐えてきたな。


あと覚えてることは?メイがやった事。



「分からない」



30代辛かったのも終わって40代になって、もうアラフィフに近づいたべ。46だからな、もう、この前の誕生日で笑。



俺はYとの夢を叶えたいし、もう驚くことなんてないよ。


かんなの方がやばいから。


……。。



「医者がなんて言うか知らんけど、統合失調症の薬も入っていると聞いた。薬でハッキリしてきてるならきっと良くなっているんだよ、Yの病気。


今日は暖かいし、星も見えそうだ。月も海も、


2人で新しいテント張ろうな。



時間はまだまだあるし、

自然はやはりいい。


少なくとも俺はYに癒されたり、大人になった部分もあるし、こうしてやっと2人の趣味ができて嬉しい。


まだ初心者だけど、極めていこうぜ。」



けいごくんが笑った。


メイが消滅した気がした。




最後までお付き合い頂き大変ありがとうございます。