私はあんなに憧れていたチャペルウエディングに、

現実感が持てなかった。

やはり離人感が強く、


もはや夢を見ていたようで、ほんとに夢が叶った気がしなかったのは、



やはり結婚というものを知らなすぎた。



今まで現実感を持てたのは仕事だけ。

仕事の時は本気だった。


営業という仕事柄、




奥様という存在がとても羨ましかった。

旦那さんが守ってくれている安心感と、

自分が家庭を守って居る自信。




仲の良い夫婦の特徴は、必ず旦那さんを最後にに立てていた。

その二人の間に入る営業マンはどちらがお金の主導権を握っているか瞬時に判断する。





様々な家庭を見てきたけれど、どんなに強い奥様であっても、旦那さんの希望を叶えたい、


そんな夫婦が多かった。

すると逆に旦那さんが遠慮する。


2人には確実に絆が見えた。





私にはそれが足りなかった。形のみに憧れ、ようやく、けいごくんと、かんなとアスペのYちゃんを通して、やっと歩幅が合ってきた。



かんなという人格がやった事は何となく想像がつく。娼婦のような女で、さして害はない。


私はもう1人、コントロールする人がいると思っている。


夢を具現化させる人。

方法は分からないが、必ず私の思い通りにことが進むのはこの人格だと思う。



心がついてこないから、現実感がない。

常に形だけ。



けれども、私たちはそれを先ず、クリアしてきた。

その時思った。

私はけいごくんに何も求めていないと思っていたが、当たり前の旦那さんの役目を彼に押し付けていた。


彼は元々結婚願望はなく給与を奥さんに渡すのに抵抗があった。その他諸々、私の思いどおりいかず、彼もストレスを抱え、モラハラのような形になってしまった。私から見ればモラハラでも彼の精一杯が、その時はそうだったわけで、



私はそれに気付いた。



かんなという娼婦を出してまでもけいごくんは揺るがなかった。


彼はちゃんと私という主人格を見ていてくれた。見つけていてくれた。



私は心から感謝した。セックスなどなくていい。

彼に尽くしたい。自発的なこの気持ちこそ、生きている実感、現実感だ。深淵から手を差し伸べてくれたのは、けいごくんで、私は初めてその手を握り結婚した。チャペルウエディングなんかでは無い強い何か。



私たちはまだ始まったばかり。



婚約時期や結婚初期は、デートなどしてる暇はなく、準備、貯蓄、挨拶、あっという間にすぎていく。



そこからが長い。インスタを見ても、プレ花嫁や、新婚さんは、家事や、節約、将来設計のことをアップされている。式場選びやドレス試着、

彼氏の希望。



絆がようやくできた頃に、やっと私達は、キャンプという共通の趣味ができて、


1年前の今頃と全く違う。




年の差があっても、互いに対等に、むしろ男性が守る!という気持ちがとても強くなるように思う。



そして釣った魚に餌をやらないどころか、

困らないよう考えてくれるようになる。



私はお客様をみて、ごく普通の夫婦であっても、それは必ず兼ね備えていることを思い出した。


所詮他人、しかし肉親より強い絆があった。



恋愛と結婚はやはり違う。


こんなドン引きキチ〇いな私の、かんなの通帳を私は隠さず見せて、



けいごくん

「なかなかわりー女だな。ま、俺は引っかからんけど。


Yの好きなように貯蓄なり、投資なり使えよ、

ラッキーやん!無駄なことはない!Yちゃんなら。」




私は本当に彼を愛してると、実感して涙が出た。

もちろん2人の夢のために使う、私は。




でも2人で少しキャンプ用品をあれこれ迷いながら買い足した。



私にはもっとやばい人格がいるのを感じる。

けど、


けいごくんなら、彼と一緒なら乗り越えられる自信と、


初めて幸せを実感した。それは感謝に似ていた。






キャンプの時はこれ1本







最後までお付き合い頂き大変ありがとうございます。