あれから薬局で直ぐに2回分の妊娠検査薬を買ってきて試した。



結果は陰性だったけど…。



けいごくん

「どちらにしても生むとか、この先子供とかいう選択はないって、2人ともあん時約束したよな。」




「…うん。」


けいごくん

「ごめん、あん時だな。思わず出してもうたとき。」


「うん。」


「もちろん年齢的にも無理だし、第1私は欲しいと思わない。むしろ要らない。薬を今回は大量に飲んでいる。丈夫に生まれるはずないし、第1愛せないよ。私はきっと。」



けいごくん

「俺も無理だ。俺のアトピーとか、何度も言うけど俺達には未熟すぎて無理だって、あん時ならまだ…」


て言ってやめた。


別になんとも思わなかった。

高齢出産で、トラウマもあり、



私には無理だったから本当に良かった。

出来るはずが無いもの。



それにパートとはいえ、この生活を壊したくないし、私とけいごくんの間に、例えば赤ちゃんだとしても入って欲しくない。



改めて自分の母性の無さに呆れた。




けど、

けど、


お腹が痛すぎて、特に右下がキリキリ痛くて

眠れなくて起きた。



結…。。。

フラッシュバックした。暫く忘れてた。

結……。涙が止まらない。唯一感情を揺さぶる存在。小さな手を握りしめて抱きしめることしか出来なかったあの時。


笑った顔、泣く時の癖、

まだ歩けなかったけど、伝い歩きが上手くて、転んでたんこぶいつもつけてた。


もうそれを

きちんと受け入れた私は

また心にしまったけど



これも罪なんだ。だからこうやって何度も思い出すような出来事が起きる。


乗り越える。全てを。全てを乗り越えるのは、

やっぱり無理だよ…。



今夜は月が出ていない。


けいごくんが後ろから無意識?に抱きしめた。

この人は何も聞かないところが私は逆に安心する。


私の心に入り込まない、巻き込まれないから安心する。



綺麗事のような正義感を持たず強いエゴが私をより安心させる。


私らのような未熟な人間が、未完成かもしれない新しい命を育てられるはずがないから。

最初から産まない方がいい選択を簡単に下せるその冷たさと、私にそこを求めない、期待しない事だけが、救いだ。



でも病院に行かないと…。生理の痛さじゃない。

キリキリして、止んで。の繰り返し。



そうだ、この辺りの婦人科を私は知らないショボーン


調べなきゃ。

結の事は一瞬でももう思い出したくない。


直ぐに心にしまえた。


けいごくんの腕をそっとよけて、



私は病院をググッた。

更年期障害なのかな、とうとう。そろそろ。







最後までお付き合い頂き大変ありがとうございます。