人生苦労してくると、
だいたい色々わかってくる。
私のように異色の家族であっても、
障害を持とうとも、
母親とはいつでもどんなときも、
子にとっては絶対的な味方な気がする
そしていつしか立場が逆転する。
年老いて行く母。
どんな思いがあろうとも、
助けてしまうのが子です。
それが血縁。
父は亡くなる時、
母に
「俺はなんのために生まれてきた?」
と言ったそうです。
そんな祖母でも、
一緒に住んだことがあるらしいのです。
私は覚えていないですが。
それなのに、立つ鳥跡を濁さずとよく言うけれど、祖母はめちゃくちゃにしてどっかへ消えました。
そういった親は、子の死に目にも会えず、
誰も助けてくれない。
私はこれだけは鮮明におぼえてますが、
父の葬儀のとき、
ぼーっとしていた祖母が
「この親不孝が!なんで私より…私もすぐ逝くから…」
涙もなく、胡散臭い演技をしているように見えたのは私だけではなく、弟や、叔母さん、母と
みな顔を見合わせて嘲笑しました。
父の名で何とか持っていた祖母は、
母に出禁にされ、
どっかさまよって、また男をみつけ、
「正体見たり、枯尾花」とののしられ、
あんなに羽振りよかったのに、寂れた温泉街の近くの病院の大部屋で、
殆ど誰も見舞いにこず亡くなったと
私は電話で聞きました。
もし、父が生きていたら、
それでも祖母の元へむかったのではないかなと、
思います。
因果応報とは、必ずあり、
行ったことは必ず良くも悪くも帰ってくること、
この家に育ったからこそ、
良く感じていました。
そう、上手くは物事はいかないのが人生。
最後まで御付き合い頂き大変ありがとうございます。