#319 俺のダンディズム (Amazon Prime)
課長に昇進したばかりの主人公の段田一郎41歳は、真面目だけが取り柄の冴えないサラリーマン。職場で密かにお気に入りの新入社員、宮本南23歳。ある日、彼女の『ダンディな男性が好み!』の一言を耳にして、それまでダンディとはまったく無縁だった段田一郎が宮本南好みの ”ダンディな大人の男” になるべく、ダンディズムに目覚めていく物語である。物語は、全12回。毎回、一点づつダンディズム・アイテムを購入し身につけていく段田一郎。アイテムを身につけるたびに ”男としての自信” をも身につけていく。11点のダンディ・アイテムすべてを身につけて・・『ダンディな大人の段田一郎』が完成する。まるで、壮大なロールプレイングゲームを見ているような物語だった。取り上げられるアイテムは・・・第1話・・時計 第2話・・万年筆 第3話・・靴(くつ) 第4話・・手帳 第5話・・メガネ 第6話・・鞄(カバン)第7話・・財布 第8話・・傘(かさ) 第9話・・Yシャツとネクタイ第10話・・スーツ 第11話・・下着段田一郎が購入した全アイテムを合計すると・・1,330,560円!ヒャクサンジュウ・サンマン・・ゴヒャク・ロクジュウエン!!限られた小遣いと、小さい頃から趣味で集めてきた切手や古銭を売って、ダンディズム・アイテムの購入資金を工面するなど、涙ぐましい努力に『ガンバレ!一郎!』と思わずエールを送ってしまう。そして、主人公・段田一郎以外の登場人物も”ダンディな大人の段田一郎” が、完成するまでには無くてはならないキャラクターたちだ。”マダムMの店” の店主・美幸とCEOの美鈴・・毎回、各アイテムのウンチクを語ってくれる。ダンディズム講座のジローラモ・・ダンディな男の仕草を教えてくれる。同じ職場の伊達部長・・・女子社員の憧れであり、段田一郎のダンディズム・アイテム購入の引き金となっている人物。この物語では、高いものを身につけるだけがダンディズムではないと主張している。ソウルがないダンディズムは、ただの成金趣味でしかない。弱いものをほっとけない、ソウルフルな段田一郎の行動を通して ”本物のダンディズム” とは何か?が画面から伝わってくる。不思議とダンディなアイテムを身につけていくと、見た目だけじゃなく背筋がピンッとただされていくように感じる。そんな相乗効果も加わって・・完成した ”ダンディ段田一郎” はとても色気のある大人の男になっていた。ダンディの ”ダン” に引っ掛けた駄洒落のようなつながりで登場したキャラクターも面白かった。ゲッツ!の ”ダン”ディ坂野 ルネッ!サーンス!の髭”ダン”爵トドメは・・”蜜”という名の取材記者!段田一郎の ” ダン” と合わせて ”壇蜜” が出てきた時には笑えた。笑いあり、ウンチクあり、様々な人間模様ありな壮大なドラマなのだ。