サーバー上での中央集権的管理も大事ですが、ローカル作業の履歴ってあると便利ですよね。
で、その分散バージョン管理の中でもおそらく一番有名なGit(ギット)の導入部分を紹介します。
まずGitの導入ですが各OSによって異なります。私はUbuntuを使用しているので
$ sudo apt-get install git-core
でgitや依存しているその他諸々のものが導入できます。
※ご指摘を受けて訂正しました。クルチャさんありがとうございます。
で、導入後はお約束の初期設定を行います。
初期設定ではGit上のユーザー名やメールアドレスなどを設定します。
これらを設定することでコミットログに挿入されます。
$ git config --global user.name "ユーザー名"
$ git config --global user.email "メアド"
また端末をカラー表示にするには
$ git config --global color.ui auto
エディタを設定する場合は
$ git config --global core.editor vim
※例でvim
でコミットログの編集で使用するエディタが変更できます。
で、GitのコマンドはSVNに比べてデフォルトで短縮形のコマンドが用意されていないので
別名を定義します。
$ git config --global alias.co checkout
$ git config --global alias.st status
$ git config --global alias.ci commit
$ git config --global alias.br branch
$ git config --global alias.hist 'log --graph --date=short'
などあくまでも例ですがこういった形でお好みの設定をするといいでしょう。
ちなみにオプションで--globalと付けていますが、リポジトリ毎に設定することも出来ます。
以上で大まかな設定が出来たので、次は実際にどのような動きをするか試してみます。
まずは任意のディレクトリに新しいディレクトリを作成しそこに移動します。
$ mkdir sample
$ cd sample
で、Gitリポジトリを作成します。
$ git init
Initialized empty Git repository in /path/to/dir/sample/.git/
と表示されてリポジトリが初期化されます。
この状態ではこのリポジトリにはmasterというブランチのみとなっています。
次にバージョン管理するファイルを作成してみましょう。
$ touch a.txt
作成後Gitからどのように見えているのか確認するには以下のコマンドを実行します。
$ git status
すると
# On branch master
#
# Initial commit
#
# Untracked files:
# (use "git add
#
# a.txt
nothing added to commit but untracked files present (use "git add" to track)
と表示されるかと思います。
次にバージョン管理するように追加してコミットしてみましょう。
$ git add .
$ git commit -m "初期コミット"
すると
[master (root-commit) 任意のID] 初期コミット
0 files changed, 0 insertions(+), 0 deletions(-)
create mode 100644 a.txt
と表示されます。環境によって若干異なる箇所もあるかと思います。
で以下のコマンドでログや状態を確認して見ましょう。
$ git log
commit 任意のID
Author: ユーザー名 <メアド>
Date: Sun Mar 18 00:00:00 2012 +0900
初期コミット
$ git status
# On branch master
nothing to commit (working directory clean)
これで初期状態が出来ました。
次回はブランチの作成、マージなどを紹介したいと思います。
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