　現在の同族会の前身である「筒井氏同族会」についても、少しご紹介したい。

【戦前】

　東京や福岡等で、各地域の「筒井氏同族会」が設立される。

【戦後まもなく】

　東京にて少人数ながら「筒井会」が結成され、傳香寺との往来も盛んであった。

（『傳香寺全国筒井氏同族会会報第2号』（昭和６２（1987）年9月13日発行））

【昭和３５（1960）年10月1日】

　現在の同族会の前身である「筒井氏同族会」が、傳香寺にて発会される。

（『傳香寺全国筒井氏同族会会報創刊号』（昭和６１（1986）年9月14日発行）、『傳香寺全国筒井氏同族会会報第2号』（昭和６２（1987）年9月13日発行）など）

　この「筒井氏同族会」の発会の様子を伝えるものとして、下の傳香寺・旧筒井家位牌堂での集合写真が残る。

　ちなみに、この旧筒井家位牌堂は、もともと筒井家位牌堂だったものが、赤く塗られて、筒井家守護神の春日稲荷堂に改造された物と言われていました。それを元に戻して、順慶像を新調して、位牌堂に戻そうということで順慶公４００回忌の後に工事しようと解体していたら、棟札が出てきて、筒井順慶公の母であり傳香寺開創の願主であった芳秀尼のお墓の覆い堂だったことが判明。現在の位牌堂は新調され、芳秀尼の覆い堂の材は、瓦なども含め全てが傳香寺の駐車場の奥に保管されていましたが、その後、唐招提寺に移動され、保管されているとのことである。

　また、下の写真は、昭和３８（1963）年4月28日当時の、落慶法要での「筒井氏同族会」集合写真で、傳香寺の本堂前で撮影されたものである。この写真の右奥にあるのが、上の発会集合写真の撮影が行われた旧筒井家位牌堂である。

　一方で、東京においては、昭和３６（1961）年9月10日には、筒井氏同族会東京支部の発会式が、金池院にて執り行われており、その時の様子を伝えるものとして、『傳香寺全国筒井氏同族会会報第3号』（昭和６１（1988）年9月11日発行）には、発会式の集合写真が掲載されている。

　昭和３５（1960）年の発会以来、傳香寺の総代も務められた故・筒井博氏が、その後、昭和５８（1983）年に再興設立された「傳香寺全国筒井氏同族会（現在休止中）」の初代会長も務められた。

via 筒井氏同族研究会
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筒井氏同族会 (現在の同族会の前身)