ポンジュース社協
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くんちバカ

くんちバカという言葉がある。
「くんち」とは西九州地方でいう秋のお祭のこと(違ってたらゴメンナサイ)。そのくんちにハマッってしまう人のことを「くんちバカ」と言うらしい。

昨年まで住んでいた賃貸マンションのある町がちょうど踊り町だったので2歳の娘を稚児行列に出すことにした。この時点では本人よりも母親がやる気マンマン鼻息フンフンであった(ちなみに嫁は2日目に熱を出しお父さんである私が全部やりました)。

3日間早起きして神社、お旅所、公会堂と町を練り歩き(本人はベビーカーで移動)、会場では傘鉾(かさぼこ)の演技の後に続いて親と一緒に場内を歩くだけなのだが、娘は愛嬌を振りまいていた。これを見た見物人から「かわいいね」と言われ有頂天になり味を占めたらしい。

また、町内の出し物「獅子踊り」や他町の「龍踊り(じゃおどりと読みます)」「オランダ船」「川船」など彼女の好奇心を刺激するものばかりであった。以後くんちバカとなった。

毎朝、起こされないと起きないのにくんちの日は誰に言われるでもなく、サッと起きてカーテンを開けて
「朝だよ。起きなさい」という徹底振りだ。

昨日も早速早起きしてJRに乗り会場へ。今年は稚児行列に娘のお友達が出るので楽しみにして行った。お友達はキンキラ金の衣装を着てアオザイを来たお母さんとスーツ姿のお父さんと一緒だった。

ご両親とも他県の方だが、せっかく住んでいるんだから出てみようと意気込んだとの事。しかし、その意気込みだけでくんちに臨んだことをやや後悔しているようだった。何せ朝が早い。場合によっては前日の夜からぶっ通しで準備しなければならない。お二人はそこまで考えていなかったようで、これは去年参加した我が家から伝えるべきことであった。何が変わるわけではないが、心の持ち様が違ったことだろう。お二人にリゲインとアミノバイタル、お友達にハイチュウを差し入れして激励した。

お友達は立派に行列をこなしていた。我が娘はお父さんの頭の上で拍手している。くんちの時は毎回肩車するのでこのときは娘も「お父さーん」と甘えてくる。なんて現金なやつだ。

午前中ずっと出し物を見て、午後から帰ろうとしたら、JR駅前で「鯨の潮吹き」が来るという。当然娘は「見る」の一言。1時間前から席を取ってじっと待つ。予定よりも早く来た。

その鯨は大きい。重さは2トンもあるそうだ。鯨を根曳(ねびき)と呼ばれる若者17人が引っ張って回すまわす。その間に鯨の背中から潮が行きよく噴出す。これはハマッタ。

鯨は駅前での出しを終えると街中で花代をくれた軒先周りをする(庭先まわりといいます)。
我が家はJRで帰るつもりだったが、娘が一緒に行く!ということを聞かない。仕方なく、鯨の後をずっと追っかけていった。約2時間ずっとずっと抱っこと肩車の連続だった。娘は14キロある。大きくなったものだ。

最後に休憩中の鯨に触ることができて娘はご機嫌。娘は今日も鯨を見に行くと早起きした。

社協とNPOはどう関係するのか

当センターはボランティアのみならず、市民活動・NPO活動の支援も行っている。
他県では県域での支援センターのほかに市内で活動しているNPO向けの支援センターもあるが、本県にはない。

他県のNPOセンターの方と話す機会があった。県・市が作ってNPO法人が運営している公設民営のセンターが最も多かったが、社協が受託してセンターは少ないようである。NPO法人に活動の機会を「与えてしまっている」のかNPO法人の運営が多い。

地域福祉を進める社協にとって市民活動支援・NPO支援は必要な機能と思うと、いたたまれない。

そんな思いをどこかに残したまたまだった。

一昨日行ったS町社協の会長は、現在社協が民家を借り切って運営している認知症デイサービスセンターをNPO法人にしたいそうだ。しかしほとんどの条件は整ったが未だに踏み切れないらしい。

NPO法人は条件を満たせば書類審査で簡単に認証されるのが特徴だ。それは会長もよく知っている。会長は「法人化してもその後、事業を継続していくための人材がいないので躊躇している」と言った。

設立しても活動が空洞化したり解散するNPO法人は多い。県内でも既に解散が4法人あり、活動が空洞化している法人はたくさんあるだろうと推測される(電話してもでないとか、引っ越したとか)。この会長はきちんと認知症デイサービスセンターの事業を見据えている。ほかの職員もそうだった。

ミッションをきちんとみつめ活動している社協がNPOというものを取り込もうとしているのが面白かった。

子どもを取り巻く環境

10/2に市内に「子育て支援センター」が4箇所オープンした。
いずれも市役所からNPO法人が受託し運営している。
都会は既にあったのかもしれないけど、田舎ではここまでこぎつけるだけでも
市議会やら何やらで大変だったようだ。

一方、県内のS市のでは学校給食で「朝食」を出すことを検討しているらしい。
らしいというのはS市の児童関係者から聴いた話で詳細がわからないからだ。
朝食を給食で済ませる?言い方が悪いけど「親の育児の手抜き」を手伝うつもりか!と言いたくなる。
食卓を囲んで親と話をすることは子どもにとってかけがえのない時間ではないか。
親から要望があったのかもしれないが、そんな要望を出す親は親失格だ!

と言ってしまえばそれまでなので、どうしてそういうことになったのかその背景を調べている。
給食で朝食っておかしい。

仲間はありがたい

当社協では全国の市町社協へ向けて「災害ボランティアセンター設置にかかる調査」票を先月末に送付した。全国では過去3年間で134箇所が災害に見舞われた。よくこれだけ災害が起きたものだ。特に新潟県はわずか1年未満で、豪雨、中越地震、雪害と3回も大きな災害に見舞われている。それでも人々が生活できているのは、ボランティアだけじゃなくて、お隣さん同士の助け合いとかの要素もあると思う。

今回の調査は災害ボランティアニュースに掲載された社協に送付したのだが、「自分のところは災害ボランティアセンターを設置していない」という回答をいただいた社協があった。間違ったかな?と思ってリストを見たが、それはその市社協ではなく合併前の町社協だった。市町村合併の影響かもしれない。

何はともあれ、全国から続々メールやファクスで回答が届くのはありがたい。長崎は「15年ぶり」といわれた台風13号が9月17日に上陸し県内に爪跡を残したばかりだった。

幸いというか災害慣れしているのか、大きな混乱は無かったが、細かく情報を集めてみると「停電が2日経ってもまだ直らない。なんとかならないか」とかいう苦情?のような電話が市役所に頻繁にかかっていたらしい。市役所としても電線は民間会社の所有だからその会社からの報告を待つしかない。結局長崎市内の停電が全面復旧したのは3日後だった。

○社協からは「長崎の状況を教えてください」と頻繁に電話が来るが、災害はあったものの災害ボランティアセンターを設置するほどではなかったので「いたって落ち着いています」の繰り返しだった。担当者はさぞガックリしたことだろう。

この担当者に限らず、災害になると興奮する諸先輩方がいる。自分で「人の不幸につけこんで不謹慎だけどさー」と言いながら、「早くお手伝いに行きたい」と息巻く。相手が不幸のど真ん中なんだと思うと興奮はしないけど。きっとこういうタイプが社協マンに向いているんだろうと思う。自分はどうかな?

何はともあれ、全国のみなさん、ありがとうございます。集計結果はまとめてフィードバックしますね。

街頭募金の思い出

今日10月1日は赤い羽根共同募金の開始日だ。全国で大勢の社協職員が活動していることと思う。
自分の職場でも昨年度から有志10人ほどで街頭募金をはじめた(今年は仕事のため自分は参加せず)。

昨年はアーケードのある繁華街の四辻で「募金にご協力お願いしまーす」と通行人に呼びかけた。
柔和な笑顔の老婦人は「ご苦労さんね」と募金してくれた。まずは声を掛けようと頑張った。

そのうち、「意外と入るじゃん」と思ったがそれが運の尽き。その後しばらくは期待通りには入らなかった。「あの人は入れてくれそうだ」と思ってその人へ向けて声を掛けたら1/10位で入った。その後も声を大きくしてみたり、抑揚をつけてみたりしたが、集まらない。

面白くないし疲れてきた。そろそろ予定の1時間が過ぎたかなとと時計を見たがまだ30分も経っていない。足は疲れるし、乾燥していて喉は痛いし。早く終われー。

そんな根性なしの私の隣で順調に「募金」してもらっている方がいた。2歳になる娘だ。娘に、父の仕事を見せておきたいという気持から連れてきた(この時点での普段の仕事は道徳教育上よろしくないので見せませんでした)。

娘はそんな父の気持は知らず、通りがかりの人に「かわいいわねー」「えらいねー」と褒められて超得意。あるオジさんは「あんたたち、こすかーね(ズルイとかセコイという意味)」と笑いながらもポケットの小銭を全額入れてくれた。ありがとうございます。

娘もさすがに疲れて駄々をこね始めたので、父は抱っこしながら募金活動を続けた。抱っこされた娘が「おうち、帰る」と騒ぎ始めた時、大学生らしきイマドキのお兄さんが「頑張ってね」と入れてくれた。

娘はこれに快感を覚えたらしく、募金の集まりが悪いと「ベソをかく」という技術を覚えた。父には真似できない高等テクである。お前は○○師になれるかもよ。

やっと募金が終わった。父の足は棒のようになり、腕は娘の重みでダルダル。しかし娘の成長を垣間見た1時間であった。(今年は夏のイベントで募金に協力させました。募金箱がすっかり板について一番稼いだ娘はNPOの方から感謝されました)