「原発に依存しない社会を目指すべきだ。計画的、段階的に
依存度を下げ、将来は原発がなくてもやっていける社会を実現する」
と述べたことが話題をよんだ。
日本のエネルギー政策を大転換する方針を示したものだが、
原発をどのように減らしていくのか、具体策は示されなかった。
日本のエネルギー…
明治維新以後 日本では石炭が燃料や工業原料(特に製鉄業)
として使用されていた。
第二次世界大戦で負けた日本は、疲弊した国内産業の
建て直しのために国策として石炭の増産を実施し、
戦後の復興を遂げた。
当時火力発電はほとんど石炭を燃料としていたのだそう。
しかし 1960年から発電用燃料として石油の使用量が
増大し、1970年代には石炭のみを使う火力発電所は
新設されなくなったのだとか。
また既設の石炭火力発電所も石油使用に改造されたとのこと。
そして閉山していった多くの炭鉱。
当時炭鉱で働いていた人々はそんな時代がやってくるって
思い描いていただろうか?
映画「フラガール」では、炭鉱で働く人々が仕事を失う苦悩に
立ち向かった姿がえがかれ感動をよんだ。
長崎県南部、長崎半島の西方海上にある小島、
端島(はしま)もその1つ。
かつて海底炭鉱 によって栄え東京以上の人口密度を有していたが、
閉山とともに島民が島を離れ、現在は 無人島。
通称、軍艦島(ぐんかんじま)として知られる。
私は数年前テレビを見て瑞島の存在を知った。
2008年9月に「九州・山口の近代化産業遺産群」の一部として、
世界遺産暫定リストに追加記載されることが決まり、
2009年(平成21年)1月に記載されたことで脚光をあびた。
私は決して廃墟マニアな訳じゃない。
むしろお化けは苦手なので、出来れば廃墟も避けて
通りたいと考えている。
その私がテレビを見て行ってみたいと感じた。
なぜだろう?
人々の生活がなくなり無人島となった島を見てみたいと思ったのだ。
エネルギー問題が騒がれている今、よりその思いが強くなり
ついに長崎に行ってきた。
先日テレビで放送された瑞島を舞台にした「棄霊島」に
背中を押されたってのもある(笑)
さてさて、私の心をつかんだ瑞島は2008年に長崎市で
「長崎市端島見学施設条例」と「端島への立ち入りの制限に関する条例」
が成立したことで、島の南部に整備された見学通路に限り、
2009年4月22日から観光客が上陸・見学できるようになった。
とはいえ、上陸のためには風や波などの安全基準を満たしていることが
条件になっているため、上陸できる日数は年間100日程度。
幸いなことに上陸することが出来たので、今日はその様子を
レポートしようと思う。
長崎ターミナルから軍艦島クルーズの船が出ている↓
ちなみに料金はこんな感じ↓
小さい子供は上陸できないのでご注意を。
また島に上陸出来なくても「長崎市瑞島施設見学料(¥300)」
以外の返金はない。
人口が最盛期を迎えた昭和35年には5,267人の人口で、人口密度は
83,600 人/km2と世界一を誇り当時の東京都の9倍以上に達した
のだとまず教えてくれた。
炭鉱施設・住宅のほか、小中学校・店舗・病院・寺院「泉福寺」
映画館「昭和館」・理髪店・美容院・パチンコ屋・雀荘・
社交場(スナック)「白水苑」などがあり、島内においてほぼ
完結した都市機能を有していたそうだが、火葬場と墓地は
端島と高島の間にある中ノ島にあったとも教えてくれた。
そうそう、軍艦島に上陸すると記念に「軍艦島上陸証明書」がもらえる。
船内では軍艦島Tシャル(\1600)などが販売されていたが、
そこまでマニアじゃないので、私は何も買わなかった。
九州旅行記つづく…
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