彼はそれを好奇心と言った。
私は冗談でしょう?という言葉を飲み込んで、
?マークを頭に浮かべて首を傾げた。
「だから、知りたいっていう好奇心なんだよ。その子と手を繋ぎたいとか、キスしたいとか、寝たいとか、そういうの全て、その子のことを知りたいっていう好奇心っ。」
「......なるほどね、」
なんか、どっかの歌詞みたいじゃない、と心の中で突っ込んだ。
「だから、浮気が悪いって分からない。僕にとってそれは、好奇心なんだよね。」
「なるh、、へ?」
"浮気"を好奇心と言った彼の頭は理解できなかった。
私は彼を軽蔑した。
そして彼はこうも言った。
「僕さ、好きがわからない。」と。
