一方公立幼稚園では…


発表会という行事を例にします。


発表会では、保護者の前で楽器の演奏をしたり歌ったり、劇をしたりします。


特に楽器の演奏では、行事の2〜1ヶ月前くらいから、保育室に楽器を置いておき、子どもたちが好きな遊びの時間に、自由に触れられるようにしておきます。


最初は音を出すことを楽しむところから。慣れてきたら、子どもたちに馴染みのある童謡やアニメソングをCDデッキで流しておいたり、年長児クラスになると、自分達でデッキから曲を流せるようにしておきます。(CDを子どもたちの手の届きやすいところに置いたり、デッキの再生ボタンや停止ボタンが分かりやすいように表示をつけたりします)

すると、なんとなく演奏っぽいことが始まります。

ここから、音楽会で演奏する曲につなげていきます。


楽器や馴染みのある曲があり、すぐに手の届く『環境』そして、楽器に触れたり音を出したりする、曲に合わせて演奏したりするという『遊び』を通して、さまざまな学びをしていきます。


さらに発表会には、演奏したり劇を演じたりする時間以外にも、たくさんの学びがあります。


意識しなければ、ただ『遊び』として過ぎ去っていく子どもたちの時間を価値づけ、環境を整えていく、そこに教師の仕事の面白さと大変さがあります。