16日のヌコマヒ帰り、酎ハイを買おうととあるお店に立ち寄ったら、猫の鳴き声が聞こえてきました。
あたりに響くとても大きな声で、声の出どころを目指して行くと、そのお店の向かいにある民家に行き着きました。庭の茂みの中で鳴いているようなんだけど、暗くてまったく見えない。庭に入らせてもらいたくても、時刻は22時近くで流石に訪ねて行けないし、そもそも門が閉まっていて玄関まで行くこともできない。
しばらく粘ってみたもののどうすることもできず、引き上げることに。台風前夜、気になって仕方がなかったです。声の感じから仔猫っぽかったので、雨で体力を奪われるんじゃないかと。
そして、翌17日。台風が過ぎ去り、雨も止んだ19時半頃、再び訪れてみるとやっぱり聞こえる大きな声。
無事生き延びていたことにほっとしつつ、再び声の出どころの民家へ。今度こそ家を訪ねてみようと思ったけど、すでに門が閉じている。。(´д`lll)
何とか姿が見えないかとしばらくうろうろしていると、どうも隣の自転車屋さんで鳴いてるっぽい…?
這いつくばって、大量の自転車の隙間を除いてみると、壁に穴?があって、隣の民家と下で繋がっていて、その間を行き来しているようでした。
それならば、と自転車屋さんの敷地に少し入らせて頂いて、猫缶でおびき寄せる作戦に。不審者でしかないけど、致し方なし。
途自転車屋のおじさんが出てきて、「何しよんの?」と聞かれたけど、「猫がいて…」と説明すると、「ああ」と言ってそのまま戻っていったので、猫探しの許可は得たと勝手に解釈して捜索続行させて頂きました。
途中、姿を見ることはできたのですが、こちらの存在に気づくとすぐに逃げてしまうので、缶詰を置いて壁に隠れ、食べに出てきたところをそっと捕まえよう作戦に。でも、上手くいかず。警戒心MAX。そして私は怪しさMAX。通行人はみんな怪訝そうに通り過ぎるし、通りかかったパトカーは減速してこちらを見るし。まあ分かるけどね。善良な市民には絶対見えないもんね。
結局、23時半近くまで粘ったのですが、手ぶらのまますごすご帰るしかありませんでした。
姿が見えた時、イケるって思ったんだけどなあ。缶詰を食べに出てきたとき、一か八かで手を伸ばせば良かったのかなあ。かなり警戒してたから、もっと食べるのに夢中になってからじゃないと、と思って踏み切れなかったんですよね。一度失敗したら終わりだと思って。
たくさんの自転車の奥にいて、絶対に入り込めないので、かなり捕まえにくい場所でもありました。屋根のようなものがあって、お陰で雨風は免れたようなので、その点ではとても良かったのですが。
そして18日。気になって仕方がないので、そこの自転車屋さんと顔見知りの母に頼み込み、一緒に行ってもらうことに。母曰く、昔からそこの自転車屋さんは住みついた野良猫を飼っていたらしく、「ご飯をあげたり世話をしているのか」「今後飼うつもりがあるのか」等、確認したかったのです。
奥さんが出てきてくれて話を聞くと、猫の存在は認識していて、ご飯もあげているとのこと。今また新たに猫を飼いはじめたのでもう1匹は難しいけれど、声が聞こえる以上放っておくこともできず、旦那さんに隠れてこっそりご飯を置いているらしいです。しばらくするとお皿が空になっているので、ちゃんと食べていると。
猫好きの優しい奥さんがいらっしゃったことに少し安心して、もしも仔猫が懐いて捕まえることができたら、私が引き取るので連絡くださいとお願いしてきました。
あとは、上手く捕まることを祈るのみ。目の前の道路の交通量が結構多いので、それがかなり心配なんです。。
にゃんたみたいな、かわいいキジ猫さん。
お母さんを呼んで必死に鳴いて、でも誰も迎えに来てくれなくて。力いっぱい鳴き続ける姿を見ていると、胸が苦しくなってしまいます。
言葉が通じればいいのに。お母さんにはなれないけど、あたたかい寝床と美味しいご飯くらいは用意してあげられるのに。
あの子みたいな子はたくさんいて、私の知らないところで命を落としている子は数えきれないほどいる。そのすべてを助けることなんて到底無理だから、どこかで諦めないときりがない。そう言われるし、自分でもそれはよく分かっているんです。
だけど、自分の手の届く範囲、届きそうな範囲にいる子くらい、何とかしたいという気持ちも捨てられない。声を聞いてしまったら、姿を見てしまったら、もうなかったことにはできないんだもん。仕方ないで済ませるのは嫌だ。
どうかすべて上手くいきますように。
何に祈ればいいのか分からないけど、願うしかない。
私にできることを、させてほしいです。