平気でうそをつく人たち~虚構と邪悪の心理学

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スコット・ペック 著


以前のVanillaさんのセラピスト勉強会の記事で、読んでみるのをオススメされていた、この本を読んでみました。。

「平気でうそをつく人たち」とありますが、実際は副題の「虚偽と邪悪の心理学」という部分の方が、しっくりくる感じです。

著者は医学博士、精神科医で、心理カウンセラーとしても長い経験を持っています。その中で出会った様々な人たちをモデルに「邪悪」とは何か?というテーマでこの本は書かれています。

ただ、著者も自分で言っているように、キリスト教的な考え方、ものの見方がベースになっているので、その部分に理解が浅い私には、わからない部分も多々ありました。

私なりに理解した事を書き留めておきます。

この本の中で、「邪悪」とされている人たちとは、一般的に見ればごく普通の人です。

他者への責任転嫁、体面や世間体を保つための言い訳や努力…。。他人に善人だと思われることを強く望む人。相手を支配しようという欲求やお互いに依存して、それを良しとする人たち。

それって、「邪悪な人」というより、誰しもが少しはもっていそうな部分ではないかと感じました。


また、著者も、相手が邪悪だと判断する前に自分自身を振り返り、自分自身をいやすことが不可欠で、そうでなければ問題なく下せないことを前書きで述べています。

「自己浄化こそ、常にわれわれの最大の武器になるのだ」と。

確かに、あの人のここが良くないと言うのは簡単ですが、果たして自分自身はどうなのか?自分自身の嫌なところが相手にもあり、そこを嫌だと思ってないかと振り返らないといけないなと、自分でも考えています。

相手を単純に邪悪だと判断するのはきけんですが、感情的になってしまうととても難しいあせるあせる

まだまだ、消化不良気味ですが、自分のあり方について考えさせられました。


また、時を置いて読み返してみたいと思っています。