最初の腫瘍内科を受診した時、先生から治験の話しがありました。
私が治験対象に当てはまるのだそうです。

抗がん剤治療の副作用で白血球減少があります。白血球が減ると免疫力が下がるので熱が出たり、口内炎が出来たり、感染症にかかりやすくなります。私が対象になった治験は、白血球が減らないようにする薬でした。抗がん剤を点滴した24時間後に注射するだけです。

治験なので、その薬を実際に投与する人と生理食塩水を投与する人がいます。治験対象者には薬が投与されたのか生理食塩水が投与されたのかは教えてくれません。

通常の通院の他に決まった日に来院して血液検査をするなど、治験のための通院が何日かあり、通院回数が増えるそうですが、治験に関係する検査などの費用は一切かからないと言われました。

先生から治験に参加するかどうかは、対象者が決めることだと言われ迷いましたが「良い治験だと思いますよ」と言われ参加することにしました。

この薬、治験は最終段階だそうで今回で上手くいけば発売になるというものでした。

抗がん剤の治療が終わってから、思い返してみると…多分、私は薬が当たったんだと思います。
一度も熱は出なかったし、口内炎もできなかったから。この薬のおかげで副作用が減ってその分、楽に過ごすことが出来たのだと思います。

この薬、2016年現在、実際に使われていて今回の治療では私も使いました(確認はしていないけどおそらく私が治験した薬だと思います)。
まだまだ料金が高いので、もっと安くなって色んな人が使える薬になってもらいたいです!