今回の日本リーグは昇格も降格も誰とも争わない平和主義を貫いていたが、今回は一味違う様相

R9終了時点で、下馬評では優勝候補筆頭であったであろう5位と16.8VP差、優勝候補次点であったであろう6位と6.6VP差の8位

もはや降格を誰とも争えていないぐらいに降格筆頭候補な中、優勝候補次点であったであろう6位との直接対決

 

オポーネントがコンベンションエラーでスラムルーズしたり、5Cxがメイクしたりとスコアは好調な中の6番ボード

 

Eの自分から

1N-(2D*)-(2H*)//

2D : M 1スーター

2H : P/C

 

T1: CK 7 3 5

 

KのリードにはCTが出るお約束なので、Pdは4枚Cが本線。

 

① 上から1122と取るざっくりDQを期待するプラン

② 上から2112と取るざっくりSAを期待するプラン

概ね二択だったが、②はいつでも後戻り出来るでしょうということで、一旦DAをキャッシュすることに。

 

T2: DA 8 3 2

 

UDCAなのでDカモンが来て、Dを返すとDKで上がり、Hを集めSフィネス。

 

T3: D6 K 4 7

T4: HA

T5: HK

T6: HQ

T7: S5 2 Q K

 

CJでPdに入って、DQを取るしか出来ることはないのでCを出すとJに勝たれて3メイクされ。

1人で4個取ったのに一向に活躍しないPdのせいで余分に作らせてしまった。

 

①のD2個取るプランには種類があり、

① DQとCJを期待して、愚直にダウンさせにいく今回のプラン

①' DQを期待して、今Dxを出し、外させに行くプラン

①''DQを期待して、後でDをオポーネント自らの手で外させるプラン

 

5テーブルがNの2Hをプレイしていて3テーブルがダウン、世界で唯一の3メイクされだったので、誰も①を選ばなかったということらしい。

Nの2Hということは全テーブルで1Nオープンだったということだろうし、①'を選んだとしてもDAQの下から打ってくるのはNへのエントリーが乏しい中考えづらいはずなので外してもらえる可能性は低そう。

ということで①が自然かと思ったが果たして。

 

その後凡ミスで5Dを作らせるなどあったが、裏が+3.4IMP/bdsだったので特にこちらのスコアは関係なく大勝ち。

R10終わって6位と降格筆頭候補の座は一旦譲った形で幕を閉じた。

いつもR2からの登場だが、今回は余分にお休みをもらいR3から出勤。

お休みしている間にチームは2連勝をしてくれており、20.92VPも持っていた。

「3タテ」と言ったとき、「3連勝」と取るのか「3連敗」と取るのかどちらなのだろうか。

とある記事によると、45.4%は連勝、33.3%は連敗、21.4%はどちらにも取れる、と答えたのこと。

僕は連勝派です。

 

3タテのかかった一戦は、なかなかチーム名になっているエースと思しき人と対戦できないあのチーム。

 

#16

Nに座っており1Nオープンがスタンド。(敵はプレシジョン)

T1: ♠5 2 8 J

T2: ♢4 5 Q 8

T3: ♢2 ♣2 9 J

T4: ♡2 3 8 A

 

どうして♠は許されたんだろう。Nは♠を取られている内に捨てるもの困りそうなのに。

EのAKの5枚は一番なさそう。

♠のAKがスプリットしているとすると、Wが4枚ならいくらなんでもA/K出すだろうからEはいずれにせよ5枚風。

♣AがEにあるときは依然Sを出して来そうなので♣AはWっぽい。

♡4枚ではなかなかJ543のダミーに向かって得をすることがなさそうなので、Eのシェイプは5341風。

5341で♣Qなら♣K出せば上から1222の7個でメイクだな。他にチャンスはなさそう。

T5: ♣K!

 

という夢を見ました。

 

一方そのころ現世では…

 

♢4個取れたらメイクだったのに。あーうざ。

♠何で取らないん下手なん?

WがAの3枚なら初手上がりそうでもあるし、雰囲気はEがAの5枚とかっぽいな。

こっちから♠出してA上がってKアンブロックできなかったらブロックすんじゃね。

あ、でもそのあと♡で手に張り付いても困るし、キャッシュしといたろ。

 

T5: ♡K!

T6: ♠4! K Q 9

T7: ♡7 5 T ♢7

T8: ♡Q ♠7 ♠3 J

T9: ♠A ♢T 6 ♣6

T10: ♣4 

 

Wは3415で♠A, ♡Qの6点を見せ、♠の様子から♣Aを必ず持っているので、♣Qがあればプレシジョン2♢で開いてるはず。

♣Qシングルトン確定やん。メイク。

 

夢と現世では5トリックも時差があったようだ。

僕は何を隠そう、基本的に昔のハンドを bid とプレイの経緯を全て完璧に覚えてるということはない。

武漢で Pd の坊主が、示した中で最強のハンドで最弱の bid をしてスラムルーズし、人生で唯一プレイ中に Pd に怒声を上げたり、

学生選手権で Pd の生意気な後輩のレスポンダーのリバースをパスして生意気に煽られたり、

タイの APBF で Pd の当時タイ人と 10 枚フィットの Q 抜け且つ 21 点ぐらいしかない 7S にたどり着いてフィールド唯一かと思いきや 0VP ラッシュだったフィリピン人ペアが辿り着いていたり、

と断片的に印象に残っているハンドはあるが、経緯とハンドを全て覚えているということはない。

 

唯一覚えているのが、2013 年高松宮記念杯の 1 ボード。

大学 2 年で初めて高松に出ようと思っていた僕は当然ユースで出ようと思っていたら、大会後半にオープンの確かバミューダボウルと、ユースのアトランタの大会があったことで、巡り巡ってユースの監督のいるフライト A の 3 番チームで出ることとなった。

ナショナルのフライト A で SP でチーム番号が決まる試合で 3 番チームになったのはこの一度きり。(調べてみると、続いて 4 番、6 番、8 番チームが 1 度ずつあった。)

当時若かりし僕は、初戦はユースの監督がいるし負けることはないだろうと思っていたら負け、2 戦目から出番となった。

 

オポーネントは、直近お亡くなりになってしまったプロの方とお客さん。

S に座り N から EW のフリーランで、

1D-1H; 1N//

 

T1: Sx x T J

T2: CK x x x

T3: CQ A x x

T4: HK x 9 x

T5: HQ x J x

T6: Sx Q! K x

T7: Cx J x x

 

(お客さんの方のプレイだったので)6 巡目に S をフィネスしてくれたことで、SA を取れなくなり、上から 1023 の 6 個となった。

ここまで来ると察しの良い方は想像がつくだろうが、DAK をキャッシュされ、3 巡目 x を出され、「あ、こういうときに Pd は J を持っていたら 2 巡目で捨てておかないと僕が Q9xx だったら僕の D が取れなくなるのか!」と人生で初めて気付き上機嫌になって T を出すとジャストメイクでプッシュ。

この試合を 2IMP 差で負け、高松デビューはほろ苦い 2 連敗デビューとなった。

 

このボードを経てからこのゲームで一番面白いコントラクトは 1NT と常に思うようになった。

今から考えると浅い発見だが、あの日あの時あの大事な試合でこのボードが会えなかったら(しかも負けなければ)、

今ブリッジを続けていなかったかもしれない。

R11 終了時点で

  • 入賞(3 位) 39VP 差
  • 1 個上の 4 位 25VP 差
  • 1 個下の 6 位 17VP 差
  • 降格(7 位) 29VP 差

残り 3 試合を残して早くも消化試合ムード。

 

#3

N に座り S から

P 1C 1N X

2D* P P 2S

P 3S P 4S //

*DONT(D+M)

 

D リードから、H の下に C を 2 個捨てられ、SSC のジャストメイク。

テーブルでは D+H の Pd がいて(=こちらにどちらのスートも 7 枚以上あり)C 打たずに D か H の下に C を消されることもそこまで多くはないし、X して C が必ず来るとも限らないし、C リードが来たとしても SA が E なら作られるし、X しなくても良いかなーと思い 4S には Pass を選択。

ただいざ作られてみると X だったのかなーと思い、ちゃんと計算してみる。

 

簡単にするためにもあんまり +1 も -2 も無さそう(実際には C リードから -2 だが)と思うと、

裏が必ず 4S をやっていた場合は、

  • 4Sx が常に -1 なら 100 取りで 3IMP 取り
  • 4Sx が X したおかげで落ちなら 820 取りで 13IMP 取り
  • 4Sx が常にメイクなら 170 取られで 5IMP 取られ

裏が必ず 2S をやっていた場合(4S のトリック数と同じだけメイクするものとする)は、

  • 4Sx が常に -1 なら 240 取り(6IMP)が 340 取り(8IMP)になり +2IMP
  • 4Sx が X したおかげで落ちなら 450 取られ(10IMP)が 340 取り(8IMP)になり +18IMP
  • 4Sx が常にメイクなら 450 取られ(10IMP)が 620 取られ(12IMP)になり -2IMP

今回「X したことでメイクされる」パターンは考慮していないが、少なくとも今回 X したことでメイクされるということはほぼ 100% 無さそう。

計算せずとも当たり前のことではあるけど、テーブルで今まであまり考えてこなかったこととしては、裏が同じコントラクトをやってそうかどうかが X する上でかなり重要。(リスクが 5IMP から 2IMP に減少している)

裏が必ず 2S/3S をやっているのであれば、4S も 4Sx もあまり変わらないので、(ノンダブルでのメイク確率が 50% と仮定すると)落ちる可能性が 1% も上がらないとしても X すべき。

一方、裏が必ず 4S をやっているのであれば、(ノンダブルでのメイク確率が 50% と仮定すると)落ちる可能性が 5-10% は上がらないといけない。
 

今回に関しては、Pd が DONT したことで相手に最低 7 枚ある C の AK を抑えている上で SKQ も抑えているので、4S にならないテーブルも結構多くありそう。(実際に 4S になっているところはうちしかなかった)
D+M と言われて 2D を流したので、放っておくととりあえず D というリードも結構ありそう(実際に D 打たれた)

どれぐらいダウンの確率が上がるのかは複雑でよく分からないが、C が打たれる可能性はかなり上がりそうなので、
①どうせ S のゲスが必要な場合は 1N OC で確実に当てられるため、X したことでメイクされることがほぼない
②4S になっていないテーブルも結構多そう
という条件下では、X がテーブルで思っていた以上に安全だったなという結論。

実際 X されたら、D+H であることは伝わっているはずだから C 打ちそうという Pd 談。
C 打ったせいで作られるというのは流石にないだろうし、実際 S に座っていたら自分も C 打ちそう。

X すると今回は大概 500 取りで大得点チャンスだった。
 

#13

N に座ってフリーランで、
1N 2D; 2H 3S; 3N //
本来これは H の長い SPL のはずだったが 3N に収束したのでご愛嬌。

OL は C2。
明るくプレイすると C5 個と S4 個で 9 個というプランが普通そう。
S4 つ取るのが結構大変で、C を 5 個取ろうとすると、CKQ を剥がしてから S で手に戻る必要があり、T が落ちてくるか 33 じゃないと S が 4 つ取れない。
C2 リードから C が 5 個取れるのは 3 枚からのリードか xxxx からのリードで、敵は 8 枚の D より 6 枚の C を打ってきたことに鑑みると体感 10% ぐらい。

S4 個取れるのは相手がミスって S ディスカードも併せて 50% ぐらいかなーと思うと、メイク確率は 5% (体感)ぐらい。

次に思いついたプランは S4 H1 D1 C3 というプラン。
HAK 表で且つ D がスプリットしている確率は HAK 表が 25% で、D スプリットが 75% ぐらいで 20% 弱ぐらい。
S4 個取れるのが 50% ぐらいという見積もりはそのままで、メイク確率は 10% 弱ぐらい。

と思い、H を出して Q が勝ち、D を負けに行くと、H で渡られて D と H を全部取られて -4 というお恥ずかしいスコアになってしまいました。
冷静に今から考えると、HAK 表の時は正しく即 H 上がって、D クリアされたら元のプランに戻ってしまうし、H が 42 だと丁寧にディフェンスすると 3 つ取られてしまうし、だいぶオポーネントを舐めたメイク確率の想定だった。その二点を考慮すると流石に S4 C5 プランの方がマシそうだった。

今期で一番アホだった失敗。

 

この後何も起きず、5 位でフィニッシュ。

なんと R7 終了時点から、R14 終了までずっと 5 位という日本リーグ全チームで一番つまらない 2 日間を過ごすこととなった。

今期は当初からあまり二部に落ちそうにはないと思っていたが、チーム全体的にあまり冴えず上位争いも目無しの良く言うと「安定した」試合展開だった。

来期はより厳しいチーム構成になりそうなので、今期の出来だと残留争いに巻き込まれそうで「やりがいのある」試合になりそうだ。

職業選択なら「安定」よりは「やりがい」派だが、どうせ「やりがいのある」試合なら上位争いの方が楽しそうだ。どうなるかは来期のお楽しみ。

前半R7までは7試合でちょうど70VPのaveで5位。4位も6位も少し差があり、なんというかave。

土曜の朝は毎度お休みなので優雅にランチを食べていると、上位勝ち、下位負けときれいな形で引き続き 5 位で出番。

Pd はいつもよりも大きい人。

 

#23

N に座って S から、

P P 1S 2C

X 3C P P

3S//

 

T1: CK 4 8 3

T2: DQ 2 4 ?

 

ブリッジは不完全情報ゲームなので「N の手は必ずオープンする or not」ではなく、混合戦略的にオープンするのが最適、とかも有りうるのではないかと思っているが、その辺りは目の黒い内に解析されると良いなというレベルの話なんだろう。

気が向いたのでオープンしてみた。

 

S1 H1 D2 C1 の 5 個の内、何かを負けないようにしないといけない。

テーブルでありうるかと思ったプレーは

1. (Sを負けないプラン)DQ を即上がりして、表の SKx に賭ける

2. (Hを負けないプラン)DQ を即上がりして、H のダブルフィネス

3. (Dを 1 個しか負けないプラン)DQ をホールドして D が続けば D を A で勝ち、ダミーの C を 2 回ラフして H で E にスローイン

4. (Dを 1 個しか負けないプラン)DQ を即上がりして、ダミーの C を 2 回ラフして H で E にスローインすると…?

5. (Cを負けないプラン)T1 は無かったことにしてくれ、とオポーネントに交渉

 

4. が成立しているのか怪しいので、ちゃんと考えてみる。

今回は HJ が W にあるので E は Q をアンブロック出来てしまう。

仮に E に HQJ があれば E に H で入るが、DJ を K でオーバーテイクして D をラフし、C のラフディスを出すと W が D を捨てられ、S へのエントリーが足りず -1。これは HQJ が E にあってもスローインは成立しなさそうだ。

 

3. も同様に E に HQ だけだと、アンブロックされてしまうとダメ。

アンブロックしないと、4. と違い D をラフするディフェンスがないので作られてしまう。

 

いずれにせよ 3. も 4. もディフェンスに紛れはあるものの、HQJ は E に無いといけなさそう、というテーブルでの考えはあっていたみたい。(QやJの4枚はあまりいないでしょう)

実際にはテーブルでは 1. を選び無事に -1。今回は当たりがなくセーフ(アウト?)。

 

#26

たまには、上手くいったハンドも。

 

引き続き N に座って E から、

P P 1NT* P

2C P 2H P

3N //

*14-16

 

T1: D7 8 K 4

T2: S2 4 K 5

T3: ?

 

D7 のリードから D に未来がないことを悟った Pd は正しく S にスイッチ。

Pd の D は AK だとすると、他に A は持ちえないので、黒いスートは 0 点で残りの点数は HK or Q (J のこともあるけど、それは未来ない)

C を 5 個取られてしまうとお話にならないので、C は W の A9x に期待して 1 巡目に Q をディセプティブに出し、T を勝たせてもらうことにする。

W の S が 3 枚だと今度は S が 3 つ取られて、それもどうしようもない。

W の手は 2443 で Ax HJxx QJxx A9x の 2 パターンに(勝手に)決定。

 

Pd の H が K の時は S 出してもまだ間に合う。

Pd の H が Q の時はどうしても S を取る必要があるが、HQ を当てられてしまうと結局ダメになってしまう。

W 目線で Pd の S が 3 枚に確定すると、Pd の黒いスートがなくなり、 DQ を負けに来たら 9 個が確定する。

実際にはそのプレイを選んでくれると H のフィネスを当てる暇もなく -1 となるので、ぜひそれでお願いしたいところ。

そのためには僕の S は KJT6 と思ってもらう必要がある。S2 のリードを受けた KJT6 を持った人は ディクレアラーの Ax を知っているのでその人は 6 を出しそう。ということで S6 を選択。

 

そこから事は思ったように進み、

 

T3: S6 7 9 A

T4: C4 Q K 5

T5: C2 6 9 T

T6: ?

CT は予定通り勝つことが出来た。N は CQT ダブルトンでも必ずディセプティブプレイすると思えば、C はフィネスしない方が分が良いのだろうか。(要検証)

どうせ N の Q グルトンに備えないというのであれば、C は A をキャッシュしてしまうのが良いということなのだろう。

 

Pd の H が Q の時は、SJ を出し、僕が S4 枚だと思ってもらえれば、D を負けにきて、Pd が念願の ST をキャッシュすれば -1。

Pd の H が K の時は、手の D を負けに行ってキャッシュする術がないので、仮に DQJT を持たれていたとしても S で問題なさそう。

 

ということで、SJ を出すと、D を負けにきて無事に -1。どのトリックにも意味のある美しいディフェンスラインでした。

3N-1 は 8 テーブル中うちだけだったので、DAT も美味しく +12。

 

あるテーブルでは D7 を出さずに D を T2 で続けてしまったり、CQ を出さず楽に 5 個取られたり、CQ 出されてもなお当てられて 5 個取られたり、H を当てられたり、1 テーブルは 4H になっていたり、八机八様の顛末があったのだろう。