前回記事の娘に引き続き、政治家本人の命式を解説したいと思います。
年 丙午 丙己丁 偏官 印綬 沐浴
月 甲午 丙己丁 偏財 印綬 沐浴
日 庚戌 辛丁戊 偏印 衰
空亡:寅卯
大運:庚子(比肩 死 2022年3月から)
吉:金
凶:火
泰山式だと午の蔵干は中気の己になりますが、私は午の蔵干には己を入れず、正気の丁で見るべきと考えます。
よって、私の解釈は、
年 丙午 丙丁 偏官 正官 沐浴
月 甲午 丙丁 偏財 正官 沐浴
日 庚戌 辛丁戊 偏印 衰
です。
官殺混雑で自己肯定感が低く見栄っ張り。
政治家になったのは人から賞賛されたいから。
妻に全く頭が上がりませんが、妻以外の女性がいた可能性もあります。
沐浴が二つあるので根っからの遊び人。
はっきり言って金銭的にも意地汚い人ですが、彼の場合は不正蓄財というよりは、まさに悪銭身につかずで、不正に得た金銭の大半はすぐに使ってしまったと思われます。
いかにも薄っぺらい人格を彷彿とさせる命式です。
本人も娘も寅卯空亡で、日柱は父が庚戌、娘が辛亥なので表裏の関係。
命式からもこの二人が親子関係にあることは頷けるものの、月柱が子午の冲の関係にあるため、父娘の相性はあまり良くありません。
父親のすぐキレる性格や女性関係のだらしなさに娘がうんざりしていた可能性があります。
安倍さんも彼の一回り上の午年生まれ。
安倍さんの日柱は、彼の納音の関係にある庚辰でした。
なぜがよく分からないけど、この二人は引かれ合う間柄だったはず。
安倍さんにとって、彼はなかなか使い勝手が良かったのかもしれません。
彼にとって、安倍さんは自分を引き上げてくれる唯一無二の存在。そういう動物的な勘は彼はよく働きます。
が、 安倍さんが亡くなれば彼を引き上げてくれる人なんていません。彼はお調子者ではありましたが、政治家としての能力はほぼ皆無だったからです。
去年から大運が比肩となり、自力で頑張らなければならない運勢になっています。もはや上っ面だけ取り繕っても誰からも相手にはされません。
昨年からは年運も天中殺に入っていて、 2023年は癸卯の傷官の年。元々のキレやすい性格が更に悪化し、言動は支離滅裂だったはず。
元々政治家に向いているわけではなかったので、ハッタリの人生から足を洗い、さっさと引退すべきです。日柱の十二運が衰なので、晩年は静かに余生を過ごすべきです。自分の天分をわきまえずにしゃしゃり出ようとすると、金鎖殺の年(庚戌)あたりに命の危険に晒されます。